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物価水準目標(インフレターゲット)と為替の関係2~インタゲのデメリットは?~

2013年01月03日 16:44

皆様、あけましておめでとうございます。いきなりですが、みなさん新年の目標は立てられたでしょうか?私もブログの最低月2の更新や、プライベートでのいろいろなことを目標として設定しました(笑





さて、新年最初の記事は、ちょうどその「目標」という話で、前回の物価水準目標(インフレターゲット)と為替の関係~円安?円高?どっちに動く?~の続編として、今話題の物価水準目標について、そのデメリットを見ていこうと思います。なお、今回デメリットを書くのは、私がこの政策に反対だからではなく、前回の記事でメリットを説明したためです。なので、前回を読んでいない人は物価水準目標(インフレターゲット)と為替の関係~円安?円高?どっちに動く?~から見られたほうがよいかもしれません。





さて、前回インフレターゲットの本質は、インフレ率を目標数値として設定してそれを公表すること、ということを説明しました。そして公表したからこそ達成義務ができて緩和政策を行うことになるし、また多くの人がそれを信じることでデフレ脱却が可能になる、というのがメリットでした。では、そのデメリットとはなんでしょうか?





一般的に、目標を立てるのが逆効果になるのは、2つのパターンがあります。それは、


1 目標の方向性が間違っている
2 目標の方向性自体はあっているけど、その達成指標がおかしい


という2つです。





たとえば野球で考えてみましょう。今すごいホームランバッターがいるとします。ここで彼は新年の目標として、「送りバントを40個以上」と設定してしまうのが目標の方向性が間違えているということです。これはせっかくのホームランバッターなのに送りバントを目標にするのはおかしいでしょ?ということです。




一方で、たとえば「ホームラン100本」という目標はどうでしょう?これについては、ホームランを目標数値とするのは正しいですが、100本というのを達成するためには常にホームラン狙いで大振りしなければいけなくなり、それを目標とするのはいくらなんでもやりすぎということです。





実はインフレターゲットの問題点も、この「方向性を間違える」「数値目標を間違える」の2つの間違いが起こりえます。





方向性を間違えるというのは、「本当にインフレ率を目標とするべきなんですか?」ということです。インフレ率を目標とするということは、デフレであればお金をいっぱい流す、インフレであればお金を流さずひきしめる、というように、当たり前ですがインフレ率をベースに政策を決定します。今であればすごい円高も問題になっているので、緩和をするのは正しいです。




ですが、これがたとえば今円安だったらどうでしょう?ただでさえ円安なのが、緩和によってさらに円安になります(金融緩和で円安になる理由で詳しく書いてあります。)また、昔の不動産バブルのように、バブルが膨れている中でお金をさらに供給するようなことになってしまったらどうでしょう?





こういうと、「いやそういうときはさすがに緩和しなくていいんじゃないの?」と思われるかもしれません。確かにその通りです。ですが、そこで最低でも「インフレ率以外の指標で経済政策をすることをやりにくくする」という縛りの効果があるからこそのインフレターゲットなわけで、メリットと裏表の関係として、確実に「インフレ率以外のものをベースに政策を行いづらくなる」ということが発生します。ですから、こうした時に身動きをとりにくくなるという問題がありえます。





また、第二の問題として、「目標の数値がそれでいいの?」というのがあります。たとえば極端な話「インフレ率100%を目標とします」といったらだれでも「それはだめでしょ」というのがわかってもらえると思います。では、今政策として提言されている2%という数値はいいのでしょうか?





私はこれについては、少し高すぎるんじゃないかなと思っております。
インフレ率(年平均値)の推移(1980~2012年) - 世界経済のネタ帳





を見ていただければわかると思うのですが、2%という水準は、あのバブルだった80年代でもあまり超えていない水準ということがわかります。




そんな中でそこまで上がるまで緩和する、という方針を出せば、それが不動産なり株なりに流れて、またバブルが発生してしまう水準ではないかな、という風に思っております。





個人的には1%~2%と、範囲を持たせて政策実行をしてほしいという風に思っております。(日銀の安定的な物価という水準は0~2%としていますが、これだと0%代を含むのでちょっと低いんじゃないかなあと個人的には思っております)





以上でインフレターゲットについての説明は終わります。それではみなさん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。






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