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織り込み済みって何?日銀発表で為替相場が円高になった理由

2013年01月22日 22:16

本日、日銀がインフレターゲットの導入と、金融緩和を正式に決定しました。そして、インフレターゲットの導入で金融緩和を行えば円安になるということはこのブログでも再三指摘したことであります。(金融緩和で円安になる理由をご参照下さい)




にも関わらず、日銀発表後かなり円高にふれました。「緩和で円安になるってのは嘘だったのか!?」とお怒りの方、大変申し訳ございませんでした。





ただ、金融緩和が円安を引き起こすというのは本当の話です。これこそが安倍政権に交代後円安方向にいった理由ですし(円バブルがはじけたというのもありますが、そのきっかけになったのが政権交代で緩和期待が広がったからというのは間違いないと思います)、他にもアメリカの金融緩和でドル安円高が進んだのもご存知だと思います。






「じゃあなんで円高になったの?」とおもわれると思います。





実は、これを説明する言葉こそが、今色々なニュースで出ている「市場は織り込み済みであったため、材料出尽くしでの円買い」というものなんですね。じゃあ、それは一体どういうものなのでしょうか?今回はそれを解説します。





・ 市場が織り込み済みとか材料出尽くしって何?






さて、皆さんにお伺いしたいのですが、日銀発表前から、「インフレターゲットが導入され、金融緩和が行われるだろう」ということをご存知だった方、どれくらいいますでしょうか?




これについては、もうYahooのトップニュースでも何回も出ていたことなので、少しでもニュースを見ている方なら全員ご存知だったのではないでしょうか?




実は、そういう情報は、海外の投資家も当然知っていて、こういう風に「インフレターゲットは導入されて金融緩和されるだろう」ということは皆既に知っていた状態だったのです。なので、市場も「そうなるだろう」と予想して為替取引をしているんですね。




「けど今まではただの噂とか政治家が言ってるだけだったのが、日銀も認めて正式決定されたんだから、確実性が増して円安になるんじゃないの?」とおもわれるかもしれません。実は、この疑問はとてもいいポイントをついています。



普通に考えたら、「予想通りとはいえしっかり決定したんだから、めでたしめでたしとなる」だと思います。実際に、予想通りの発表でもそれによってその事前予想通りの動きをすることも往々にしてあります(例えばよほどのインフレがある国以外での利上げ発表の時とかはそういう傾向が多い気がします)




では、その時と今回の違いはなんなのでしょうか?





それは期待されている度合いの違いです。





事前に「日銀がインフレターゲットを導入して緩和するのは当たり前。俺達はもっとすごいことをサプライズで言うんじゃないかと期待していたんだよ!」という人だったら当然緩和を期待して外貨を買いますが、一方で「本当にインフレターゲットが導入されるんだろうか?やっぱやりませんでしたってなるかもしれないよね」という人だったら当然緩和しないというサプライズによる円高を期待して円を買います。





そしてそれが「予想通りの程度」であれば、前者のサプライズでプラスアルファを期待していた人たちは「何もなかったか、残念」と思って外貨を売りますし、一方で「本当にやるんだろうか?」と思っていた人なら「ちゃんとやったんだね。じゃあ外貨買おう」と思って円を売ります。




つまり、予想通りの発表に対して、「なーんだ、結局この程度か」と思う人の方が、「ああ、しっかり決定したね」と思う人より多かったからこそ、皆予想通りの発表にがっかりして外貨を売って円を買うという感じです。




こういうのを、「市場に材料が出尽くした(これ以上もうネタがない)」といいます。





ちなみに、これは逆に考えると、「日本の一層の金融緩和」についての世界からの「期待(というか予想というべきですね)」がいかに大きいかということで、逆説的ではありますが、皆それだけ期待していたからこそ、予想通りの結果にがっかりした、ということもできたりします。





そういう状態であったからこそ、「予想通りに金融緩和したのに、何故か円高になった」ということになったんですね。





「ええ、じゃあニュースなんて見ても意味ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことは当然ありません。たとえば、誰も予想していなかった「サプライズ」であれば、間違いなく理論どおりの動きをします。たとえばいきなりの為替介入とかがその典型例です。




また、そもそも「この時はネタが出尽くしてしまったと捉えられて逆に動いた、この時は予想通りで皆安心して普通に動いた」というのをしっかりと研究することで、どういう時にどういう方向で動きやすいかということが予想しやすくなります。




ですから、情報を素早く集め、昔どういう時に何が起こったかということをしっかりと調べておくのはとても大切なことです。





なお、その「情報を素早く集めて、さらにあの時は為替市場はどういう反応をしたかというのを調べる」ということについては、無料で為替ニュースを集める方法を紹介します!で紹介しているので、こちらをご参照下さい。






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