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ブラジルレアル為替・経済の今後の見通し予想2016年11月

2016年11月05日 17:22

(PC版表示)ブラジルレアル為替・経済の今後の見通し予想2016年11月
(スマートフォン版表示)ブラジルレアル為替・経済の今後の見通し予想2016年11月
※内容は同じです。




今回は政策金利14%と高金利のブラジルレアルについて、2016年11月時点での為替推移の分析と、今後の見通し、最後にそのブラジルレアルに投資できる会社を紹介します。




アウトラインとしては、

  • ブラジル経済の基本

  • ブラジルレアルという通貨の特徴

  • これまでのブラジルレアルの為替推移とその変動理由

  • 今後のブラジルレアルの見通し予想

  • ブラジルレアルにFXで投資できる会社の紹介


  • という順番で書いていこうと思います。






    基本的に毎月更新することを予定しておりますが、更新した際にはTwitterでお知らせしますので、よろしければフォローお願いします。









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    ブラジル経済の基本







    ブラジルというと、「リオオリンピック」「サッカー」「コーヒー」というのや、最近ではネガティブなものとしては「治安」「ジカ熱」などのイメージがあるかと思いますが、その経済状態についてあまり知られていないと思いますので、まずはブラジルレアルのベースとなるブラジル経済がどういうものか説明します。結論的には、ブラジルは今後経済的にかなり成長すると見込まれている国です。






    まず、ブラジルは、あまり知られていないことですが、世界有数の資源大国です。例えば原油についてほぼ全て自給できる水準であり、鉄の原料である鉄鉱石生産量世界2位、アルミニウムの輸出量世界1位等、様々な資源を持っております。






    今は中国をはじめとした世界経済が不調のため資源価格は下落しているものの、今後世界経済が成長する場合、再び資源が必要になることは間違いなく、そうした時に資源国であるということは、大きな強みになると考えられます。





    また、人口も増えており、経済の基盤となる内需についても、今後底堅く推移することが予想されています。ブラジルの人口は2億人を超え、その内訳も65%が40才未満というように、少子高齢化が進む先進国と対照的に、人口が増加し、今後は労働力を求めてブラジル進出ということも増えていくことが見込まれています。





    こうしたことから、ブラジル経済については中長期的な成長が見込まれております。





    ただし、こうした底堅さは、中長期的なものであり、ブラジルの経済については、端的に言うと、「中長期的には成長が見込まれるが、短期的には難しい局面にある」という状態です。





    これは、後で説明しますが、ブラジルは中国経済との結びつきが強いことや、さらにはブラジル国内政治の大混乱等が理由となっております。




    IMF(国際通貨基金)はブラジルの経済成長率について予想を出しており、その図表を引用すると、このような状態です。





    BR_IMF.png

    (出典:野村アセットマネジメントウェブサイトよりIMFレポートの図を孫引用)





    また、現時点での2016年通期での実質GDP成長率については、▲3%強となる見通しです(出典:日経新聞2016/8/31)






    ただし、後でも述べますが、前大統領のルセフ氏が更迭され、政権交代が行われ、新政権は財政再建についても積極的であり、そうしたことが市場で好感されているというように、今後については、まだ様子を見る必要はあるとはいえ、今までほどネガティブな見通しではなくなってきております。






    以上をまとめると、人口・資源といった成長に不可欠な要素を持っており、中長期的な成長は見込まれるものの、短期的には中国経済、資源価格や政治的混乱といった要素によって成長が止まっている、という状態です。






    ブラジルレアルという通貨の特徴







    ブラジルレアルという通貨を語るうえで欠かせないのは、先月0.25%ポイントの利下げがあったとはいえ、政策金利14%の超高金利通貨だということです。





    これは、ブラジルというのがインフレ率が高く、目標インフレ率が3.0%から6.0%である中、今のブラジルのインフレ率は10%を超えているというように、インフレ抑制のために金利を高くしていることが一つあげられます。(インフレ抑制のためには金利を上げて、民間がお金を借りにくくすることで、投資をしづらくするというのが金融政策の基本となります)





    また、ブラジルは通貨安から通貨危機につながることを非常に恐れており、そうした通貨防衛(通貨が売られすぎないようにする政策)のためにも、高金利として、一定のブラジルレアル買いを保たせようとしております。ただ、そうした通貨の売られすぎについての懸念が後退したことにより、10/19に0.25%ポイントの利下げが行われ、これについては、後でチャートを見ながら説明しますが、市場から特にマイナス要素として見られず、利下げによって為替レートが下落することはありませんでした。






    そして、この高金利というのは、FXでもスワップを通して利益を享受でき、スワップ金利は1万通貨あたり82円程度あります。ブラジルレアルは現在32円程度なので、1万通貨で32万円、スワップは82円×365日=29,930円と、なんとレバレッジ1倍でもスワップ利回り9.4%になります。




    ということは、レバレッジを2倍にすれば18.8%、3倍にすれば28.2%というように、非常に高い利回りとなります。





    もちろん、スワップは日々変動しますし、また、為替がマイナスになれば当然価値は下がりますが、とはいえ、現在の水準のスワップが続けばスワップだけでも、1年で3円くらい値下がりしない限りプラスという状態であり、これはかなり大きな魅力と言えると思っております。





    今は32円前後ですが、直近10年の最安値が28円弱(2016年2月)ですので、再び最安値になったとしても、スワップで1.5年で取り戻せるレベルということになり、こうしたスワップの高さはかなりの魅力となります。





    これまでのブラジルレアルの為替推移と変動理由







    それでは、ブラジルレアルの今後の見通しについて説明します。まずは、ブラジルレアルの直近1年間のチャートを見てみましょう。






    【ブラジルレアル 2016/11時点 1年分 日足】
    BRL_chart1611.png






    このチャートではうつっていない部分もあるのですが、2015年7月から9月に大きく下落し、その後少しずつ戻したものの、12月になって再び下落して年始も下がり、2016年2月くらいからはまた上昇し、しばらくレンジ相場、その後7月と10月にレンジの上限を抜けたりと、上昇基調にあるという状態です。





    まずは9月まで連続して下落していたのは、これは大きく「最大の貿易相手国である中国の不調」「ブラジル国内の景気悪化」「汚職問題」という3つの理由があります。





    まず中国の不調については、皆さんもなんとなく覚えていると思いますが、上海総合指数が大幅に下落していたように、中国でバブルがはじけた、と言われていたことがあります。中国は今まで不動産も国内景気も悪い中、株価だけが唯一高値で推移していたのが、その株価バブルがはじけた結果、大幅に下落していましたが、10月ごろに底をついて、その後戻しました。





    【上海総合指数 2016/1 6か月分 日足】
    shanghai1601.png





    なお、このチャートは2016年1月時点のものであり、それ以降の動きについてはまた後述します。





    これを見るとわかるように、中国株価が底を打つのと同じくして、ブラジルレアルも底を打ち、戻っています





    何故中国株価が下がるとブラジルレアルまで下がるかというと、ブラジルレアルのようないわゆる「新興国通貨」にとって、株安などの「リスク資産が危険」という認識はマイナス要素となること、及び、そもそもブラジルにとって中国は最大の貿易相手国であり、実体経済面からもマイナス要素であることから、大きく下落する要因となりました。





    もう一つのブラジル国内の景気悪化ということについては、景気悪化によって税収が下がった結果、元々基礎的財政収支の黒字目標をGDP比で1.1%としていたのを、いきなり0.15%に引き下げたことです。





    これによって、国債格付けの引き下げもあるのではないかとみられ、そうしたこともブラジルレアルにとって下落要素となっておりました。





    最後の汚職問題というのは、ブラジルの国営石油会社ペトロブラスが有力政治家に不正献金を行ったのではないかという疑惑があり、現在捜査がされているというものです。この汚職事件や上で述べた経済の悪化によって、ルセフ大統領の支持率はなんと7.7%というとてつもなく低い状況になり、政治的な混乱が起こっております。





    このように、様々なマイナス要素によって、現状はブラジルレアルは下落トレンドとなっておりました。





    その後、10月に入るとこうした悪材料も出尽くし、また中国経済も底打ちしたような様相を見せたため、ブラジルレアル安も底打ちし、少し戻り始めました。





    しかし、12月に入ると、再び大きく下落が起こっております。これは何があったかと言うと、大きく「ブラジルの政局へのさらなる不安視」「原油安」という二つの要素があります。





    まず1つ目の政局へのリスクについては、支持率が7.7%まで落ちたというのは先ほど説明した通りなのですが、ここまで支持率が落ちてくると当然内部からの攻撃も受けるようになり、12/2にルセフ大統領の弾劾手続きが開始されました。また、他にも財政再建について積極的であったレビ財務相の辞任が12/18にあり、これはかなり為替相場に影響を与えました。





    このように、政局がごたごたしていることが、為替市場で嫌がられ、ブラジルレアルは下がりました。





    また、もう一つの要素として挙げた原油安については、これはロジックとしては、ブラジル自体が資源国であることに加え、いわゆる「新興国通貨」であるため、こういう「原油安」などのリスクに対してネガティブに反応します。これは、元々のロジックとしては、




    原油安→原油を売ってドルや円などの安全資産を買う→ドルや円が新興国通貨に対して相対的に強くなる




    というイメージで、こうした動きを市場がある種「定石」としているがために、「何かあったら新興国通貨を売ってドルや円を買う」という動きになります。




    このように12月から下落トレンドがあったのですが、2016年1月に入ると、今度は中国経済の影響で、さらに大きく下落しました。その時のチャートを見てみましょう。




    【ブラジルレアル 2016/6時点 半年分 日足】
    BRL1606_2.png





    このように、年始に再び下落しております。この理由は一番大きいのはやはり年始の中国株価の大暴落によるもので、上海総合指数とかなり近い動きとなっております。






    【上海総合指数 2016/6時点 半年分 日足】
    shanghai1606_2.png






    なお、その後1月終わりに一瞬上げてすぐ戻したのは、日銀のマイナス金利導入も含めた追加緩和によるもので、これによって一時期全面的に円安が進みましたが、ご存じの通りその効果は長続きせず、すぐに戻りました。






    しかし、その後2月終わりには上昇に転じました。これは、中国の底打ち観測や、また、ブラジル国内の状況としても、ルセフ大統領の弾劾手続きがはじまり、政権交代が実際に起きて、逆に政治が安定するのではないかという期待からでした。






    実際に、ルセフ大統領の弾劾は進み、今年の5月12日にルセフ大統領は停職となり、かわりにテメル副大統領が暫定大統領に就任しました。こうした大統領の交代によって、政治が安定するのではないかという期待から、7月くらいまでは30円から32円の間でレンジ相場となり、また、7月に入ると、メイレレス財務相が2017年のプライマリー財政収支(利払い前財政収支)目標を1,390億レアルの赤字というように、現実的かつ市場予想を下回る水準(つまり財政再建をしっかりと実行していく意思を見せる)となったことから、レンジの上だった32円を抜けたものの、33円のところで上値が重く、レンジ相場に戻り、また、10月に一時期33円を抜けたものそれ以上に上昇することはなく、レンジに戻っている・・・・・という状態です。





    【ブラジルレアル 2016/11時点 3か月分 日足】
    BRL_chart1611_3.png






    なお、上でも書いたように、2016/10/19に0.25%ポイントの利下げを実施したのですが、これについては悪影響を与えることなく、むしろ「通貨防衛をしなくても大丈夫なくらいに安定してきた」ということで好感されました。





    10月末から下落しているのは、アメリカ大統領選挙でクリントンのメール問題が再捜査されたことにより世界的にリスクオフで円高になったことによるもので、ブラジル自体への懸念と言うより、世界的なリスクオフの動きです(実際に他の通貨もその時期から円高になっております)






    今後のブラジルレアルの為替見通しの予想







    今後の見通しとしては、「11月8日に行われるアメリカの大統領選挙がどうなるか」「中国経済が今後どうなるか」「ブラジルの政治的混乱が収まるか」ということにつきると思います。





    まず、最も短期的かつ大きく動く要素としては、アメリカの大統領選挙で、一騎打ちの様相を呈しているクリントンとトランプのどちらが勝利するか、ということがあります。






    これについては、どちらが勝利するかという予想については、州ごとの支持率データや選挙人獲得数も踏まえてアメリカ大統領選予想11月3日 | 州ごとの選挙人獲得数と支持率分析で書いており、要約すると現時点でクリントンが優勢ではあり、トランプの逆転の可能性はなくはないものの、そこまで大きなリスクではない、というのが現状です。





    この大統領選挙で為替がどう動くかについては、中長期でどうなるか、というのは逆に不透明なものの、短期的には基本的にはクリントンに決まれば1日の中で大きく上がる、トランプが勝利すれば逆に円高が進み大きく下落する、特にブラジルレアルのような新興国通貨については、リスクの度合いも大きいため特に売られやすいという予想で問題ないかと思います(トランプ大統領という全く何をするか予想できない存在に対するリスクオフの心理が非常に強く、またBrexitのように事前予想と異なる結果があることを市場が認識しているため、現時点で市場はどちらが勝つか明確に織り込んでおらず、今後数日以内に大きく情勢が変わらない限り、この状態が続くと考えられます)






    次に中国株価については、中国株価(上海総合指数)・経済の今後の見通しで詳しく書いておりますが、結論だけ要約すると、中国の不動産バブルはかなり危険な状態になっており、いつになるかは分からないもののバブルが破裂した場合、中国経済に大打撃となるリスクが高いと考えております。





    もう一つの政局については、今のところを見ていると、財政再建に積極的であることや、また、ブラジルの貿易黒字拡大により経常収支が黒字化したこと等、ブラジル経済については、成長軌道に戻ったといってもいいような状態だと考えられます。





    元々は「通貨防衛」のために高金利を設定していたと上で書きましたが、最近では「このままではブラジルレアル高になるのでは」という懸念から、ブラジルレアル売り介入を再開し、10月には利下げまで実施しておりますが、それでもこのように堅調な推移をしているというように、中国経済や、あるいはBrexit(イギリスのEU離脱)の実体経済への波及や、EU加盟国での反EUの機運の高まりなど、外的なショックがない限りは、基本的には堅調に推移するものと考えられます。





    ブラジルという国自体が人口も多く、資源も持っているというポテンシャルが非常に高いということ自体は何も変わっていないため、政権交代によって経済政策がうまくまわるようになれば、再び成長軌道に乗っていくことは間違いなく、そういう意味で、「今の安値で買って、中長期で保有する」というのがおすすめです。






    上でも書いたように、スワップだけで1年あたり3円分くらいの下落には対応できるため、リスクが顕在化して落ちたとしても、塩漬けておけばある程度対応は可能で、逆にブラジルレアルはつい1年前までは40円台であったことを考えると、上がるときも一気に上がる可能性が高く、そうなった時には、スワップと為替差益の二重でとれるという、夢のような状態になります。






    ブラジルレアル取扱FX業者は?







    それでは、次にブラジルレアルをFXで取引する場合のおすすめ業者を紹介します。





    実は、海外業者も含めて色々探したのですが、ブラジルレアルを扱っている会社は1つしかありませんでした。やはりマイナー通貨だけあって、取り扱いは非常に少ないようです。





    では、その取り扱いをしている会社とはどこでしょうか?





    それはIG証券株式会社です。





    ここが唯一のブラジルレアル取扱業者です。なので、ブラジルレアルを取引したいなら、ここ以外はありません。





    ただし、唯一だからと言って条件が悪いことは決してなく、まず取引単位については、ブラジルレアルも取引単位は1万通貨から可能で、つまり、ブラジルレアルでも31万円程度のポジションからもちはじめることができます。これでは、レバレッジ10倍なら3万円程度からはじめられ、外貨預金と思ってレバレッジ1倍でも30万円くらいあればポジションを持てるということです。





    また、スプレッドもおおよそ5銭(一応変動ですが、基本的にはこのレートが提示されています)で、これもトルコリラのスプレッドが一番安いところで4.9銭ということとほとんど変わらず、リーズナブルな水準です。





    最後のスワップも、上でも書いたようにほとんどの場合82円前後で推移しており、この水準であれば1万通貨持っているだけで年間29,930円スワップを受け取ることができます。ですから、スワップのみの利回りでも、レバレッジ1倍でも9.65%というように、高金利のメリットを享受することができます。





    今年の3月までは、ブラジルレアル/ドルしか取扱いがなかったのですが、2016年4月よりブラジルレアル/円の取引を開始し、それによって、初心者の方にもかなり取引しやすい環境になりました。





    ただし、一つ注意していただきたいのが、ここのブラジルレアルの取引は、午後9時から午前4時までの時間制限つきとなっておりますので、そこはご注意ください。





    ちなみに、ここはブラジルレアル以外でも非常に多くの通貨を取扱、かつ、珍しい通貨でもスプレッド、スワップともに条件が良いことで有名な業者で、たとえば他にもロシア・ルーブルでも、ここをおすすめしています。




    口座開設は



    IG証券株式会社





    からできます。






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