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【トルコリラ見通し】エルドアンは何故利上げをさせない?理由を解説

2018年08月14日 22:56

riage sinai




トルコリラを持っている人のほとんどが今考えているであろう、「何故エルドアンは利上げを許さないのか?」ということについて、その理由と、今後の利上げの可能性について解説します。





ただ、「解説」とは言っても、本当の理由は本人にしか分からないので、その理由について、いくつかの説を紹介し、その上で、「その説が正しい場合、今後利上げは行われるか?」ということをそれぞれ考察していきます。





結論から言うと、いくつかの説はありますが、いずれにせよ、今の状況が続く限り、利上げはあまり期待できないのではないかと考えております。ただし、ロシアや中国、ドイツ等から資金が投入される等の事態があれば、利上げは行われると考えており、そうした「他国からの援助」というのが、焦点になると考えております。





色々と調べてみて、ある程度納得のいく「エルドアンが利上げをさせない理由」は、以下の3つでした。



  • エルドアンの支持者が利上げを望んでいないため

  • トルコリラを安くしておきたいため

  • 外貨準備高が足りず、利上げしたくてもできないため




  • 以下、それぞれ詳細に見ていきましょう。




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    エルドアンの支持者が利上げを望んでいないため







    これは、最もよくトルコリラのFXトレーダーの間で言われている話ですが、一般的に、国民は、利上げよりも利下げを望みやすい傾向にあります。





    それは、政策金利というのは、要は国の中央銀行から市場に貸し付ける金利のことで、これが高いということは、一般企業や国民から見ると、「お金を借りにくい」ということなので、あまりありがたがられるものではありません。





    そのため、エルドアン大統領は、選挙中から一貫して「利下げ」を言い続けており、その利下げ発言が功を奏したのかはともかく、実際にそれで当選しております。





    このように、エルドアン大統領の支持者が利上げを望んでいない(とエルドアン大統領が解釈している)ことにより、利上げさせないように中央銀行に圧力をかけている可能性があります。





    ただし、トルコ国民は通貨安についても不満を持っており、それが原因でエルドアン大統領は選挙で苦戦したという側面もあるので(日経新聞 5/25(選挙前の記事))、今後通貨安が進み、国民もトルコリラの下落に不満を覚えるようなことになれば、いずれ「折れる」可能性があるということになります。





    とはいえ、その場合も、利上げを最小限にしようとする可能性が高いので、「申し訳程度の利上げ」ということになり、それによってトルコリラが一時的に上昇することはあれど、じりじり下げてきて、結局あまり効果が出ない可能性が高いのではないかと予想しております





    トルコリラを安くしておきたいため







    最近聞いた説の中で、面白いなあと思ったのが、この説です。











    あえて通貨安を引き起こしているというのが、ここで書かれている可能性です。





    この説が正しい場合、今のトルコリラの急落は、「狙い通りの結果」と言えるため、しばらくはこの水準か、さらに下落する可能性があり、あまり利上げは期待できないということになります。




    外貨準備高が足りず、利上げしたくてもできないため






    これは友人のFXトレーダーから聞いた説なのですが、個人的に一番ありそうだなあと思っているのがこの説です。




    焦点:トルコとアルゼンチン、なぜ新興国売りの中心なのか(ロイター)という記事の一部を引用すると、

    バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)の分析によると、トルコの外貨準備高は今年償還期限を迎える債務に対する比率が既に90%を割り込んでおり、新規の借り入れ手段や外貨準備の積み増しがなければデフォルト(債務不履行)となる水準だ。

    というように、トルコは外貨準備高が不足しております。





    外貨準備高というのは、中央銀行や政府が保有している外貨のことで、これは外貨建ての借入金の返済、輸入代金の決済、為替介入などに使われるものです。




    外貨準備が足りないということは、為替介入であったり、借入金の返済負担が増加する利上げもしづらいということになります。





    この説が正しい場合、「利上げや為替介入をしない」のではなく、「できない」ということになり、現状が続く限り、利上げは期待でいないことになります。





    外国からのトルコへの資金注入が利上げのトリガーと考える理由






    上で書いたように、トルコが利上げをしない(あるいはできない)理由は、いくつか説があり、そのどれが正しいかは明確ではないものの、いずれにしても、現状が続く限り利上げはあまり期待できないということになります。




    その結果、トルコの5年物国債のCDS(債務不履行のリスクに対してのスプレッド)が一時582bpsと、金融危機並みであり、デフォルトを前提としたレベルの数値にまで上がりました。(Bloomberg 8/14





    エルドアン大統領としても、これ以上債務リスクが高まれば、IMFの管理下に入る可能性もあり、そうなれば、厳しい財政再建プランの実行を求められ、当然自分も権力を失うことから、これは避けたい事態と考えられます。





    そうなると、残る選択肢としては、自分の権力を残しつつ、外国に助けてもらうということになり、実際に、ロシアのプーチン大統領や、ドイツのメルケル首相に援助を依頼しているという話もあります。
















    これがうまくいく場合、当面のデフォルトリスクは低減することになります。





    ただし、貸す側も慈善事業でやるわけではなく、当然トルコに潰れられては困るため、利上げ等によって通貨防衛することは求められると考えられるので、そうなった場合には、デフォルトリスクの低減、利上げといった二重の要因でトルコリラが上昇する可能性もあります。





    例えば、ドイツのメルケル首相は、トルコが経済的に不安定になることは誰も望んでいない。中銀の独立性を保証するためにあらゆる手段を尽くす必要がある」とし、「ドイツはトルコが経済的に繁栄することを望んでいるロイター 8/14)というように、まさにそういった方向性の発言をしているなど、この可能性は、割と現実的に存在するのではないかと思っております。





    なんとかうまくいって、トルコリラも戻してほしいものですね・・・・・・







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