2021年04月11日 15:07

今回は、2021年現在におけるEUR/PLNのトレード戦略を解説したいと思います。また、最近は「ポーランド中銀によるズロチ安介入」という話も出てきているので、それについても説明します。
EUR/PLNと言えば、元々は「ズロチユーロスワップポイントサヤ取り」ということで、「高金利通貨のズロチと、低金利通貨のユーロの相関性が高いから、ズロチを買って、ユーロを売って、ゆっくりとスワップポイントを貰っておきましょう」みたいなものでした。
ただ、2021年現在は環境が大きく変わってきていて、スワップポイントはほぼ期待できなくなった一方で、為替差益狙いのトレードが非常にやりやすくなっており、当初のスワップサヤ取り以上に利益を出すチャンスもあります。
実際に、私自身もこの通貨ペアで稼げており、この年末年始も勝てたように、今は割とチャンスの多い時期だなと見ています。
ズロチユーロ、なんか年越し蕎麦食べてる間に指値で入れてたのが約定されてて、ポジション持ったことにすら気づかないうちに利確されてた pic.twitter.com/kJ75EbvmVm
— Yuki @FX10年戦士、ブロガー(為替研究所管理人) (@kawaselab) December 31, 2020
ズロチユーロ、4.57のポジションも利確されましたー
— Yuki @FX10年戦士、ブロガー(為替研究所管理人) (@kawaselab) January 6, 2021
年末の謎上げの戻しで5万円ちょっと利益出てるので、まあ良い感じのお年玉でした☺️ pic.twitter.com/SMfswOYsGB
そういうわけで、EUR/PLNのトレード戦略を解説しつつ、私の考えているトレードタイミングについても説明していこうと思います。
なお、このEUR/PLNをトレードするならIG証券がおすすめで、ここだと後で解説する「短期でのトレード戦略」にぴったりな、ノックアウトオプションというもので、EUR/PLNを取引することもできます。
このノックアウトオプションを使えば、
というように、短期トレードで狙う場合には圧倒的におすすめなので、興味があれば是非どうぞ。
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以下の順番で書いていきます。
スワップサヤ取りもできないのに何故EUR/PLN(ユーロズロチ)が狙い目なのか?
一昔前はスワップポイントサヤ取りとして人気の高かったこの通貨ペアですが、今ではポーランドの政策金利も0.1%まで下がり、見る影もなくなりました。
ただ、それでもEUR/PLNという通貨に私はまだ投資を続けており、今は為替差益狙いの通貨ペアとして、チャンスがある時に入っていくというスタイルを取っております。
では、何故わざわざこの通貨ペアを今でも続けているのかということを説明したいと思います。
理由は大きく3つで、
ということです。
まず1つめの連動傾向については、以下のように、今でも続いております。
【ズロチとユーロの動き 長期】

このように、2020年にはユーロの上がり幅に比べるとズロチは小さいというのはあれど、基本的な傾向は大きく変わっていません。
最近の動きにフォーカスして見ると、3月のコロナショックの辺りでは「ズロチが先に大きく落ちて、ユーロも後で落ちる」という傾向があったのですが、それ以降は「ユーロが先に大きく上がって、ズロチが遅れて上がる(または上がり幅がユーロの方が先に大きく動く)」という傾向にあります。
【ズロチとユーロの動き2019年以降】

【EUR/PLNの動き】

このように、まずユーロが大きく上がって、その後にズロチが上がることで、EUR/PLNは一瞬急上昇するが、その後落ちてくるというパターンが多くなっています。
そして、2つめの「流動性が低い通貨特有の急激な動き」というのは、今の話とも若干関係しているのですが、「急に上がった後に急に落ちる傾向にある」というのがあります。
例えば、ドル円とチャートの動きを比べると、この「とがった動き」は明らかに多いことが分かります。
【EUR/PLNとドル円】

このように、EUR/PLNはかなり鋭角な動きをしやすく、「急に上がったあとは下がりやすい」という傾向がかなりはっきりしていることが分かります。
これは、
ということによるものと考えられ、ファンダメンタルズの観点からも十分に納得のいくものです。
なので、急上昇した時に狙い目というのがこのEUR/PLNという通貨ペアの大きな特徴です。
また、最後のポーランド中銀の介入という件については、私も実は年末年始に時間がある時にぼんやりと見ていて知ったのですが、以下のような記事があります。
「12月18日、ポーランドの中央銀行は金曜日に外国為替市場に介入してズロチを弱めた、と中央銀行に近い筋はロイターに語った。通貨に直接的な影響を与える当局による珍しい動きである。ズロチは介入後の午後の中頃には、ユーロに対して1.29%以上下落した。中銀のスポークスマンはこれについてコメントを行っていない」(管理人が翻訳、原文は英語)
ロイター 2020/12/19 UPDATE 2-Polish central bank intervenes in FX market to weaken zloty -source
また、最近の記事でも、今後も介入を続けるだろうという観測もあります。
「ラボバンクによると、ポーランド中央銀行は、通貨の上昇を抑えるために介入を続けるだろうと予想されています。EUR/PLNを4.5以上に維持するために介入する余地があり、特に4.4を下回ることがないよう積極的な抵抗がありそうです。
EUR/PLNが4.42程度であった12月に中銀は介入を行いました。中銀は、経済を助けるため、引き続き通貨高に対して反対の姿勢を示すでしょう。
1/13の声明では、「NBP(ポーランド中銀)の金融政策の経済に与える影響を強めるため、NBPは為替市場に介入を行うこともありうる」と付け加えております。」(管理人が翻訳、原文は英語)
ExchangeRates.org.uk2021/1/14 Euro To Polish Zloty Rate News: EUR/PLN Gains To Be Curbed By Polish Central Bank
このように、ポーランド中銀はズロチ高に対して警戒し、為替介入の可能性を見せております。ズロチは、対ユーロで見ると落ちて見えますが、実はユーロ自体が無茶苦茶上がっているせいでそう見えるだけで、実は直近1年で言うと、円やポンドと大して変わらないレベルの動きを見せており、対ドルで見た時には上昇しており、それに対して警戒感を持っているようです。
こう書くと、「ポーランドズロチ下げに来てるじゃん!!ダメじゃん!!!!!」と思われるかもしれません。
しかし、実は中途半端な為替介入というのは、単なるチャンスでしかないというのが相場の世界で、例えば民主党時代の日本を思い出してほしいのですが、あの時も介入して一瞬円安(ドル高)になったかと思えば、すぐ戻す・・・・というのを何度も繰り返していました。
「自国通貨安方向での為替介入」というのは、一般的には他国から良く思われることがない介入なので、持続性が低く、特にポーランドのような小国の中銀だと、ズロチのような流動性の低い通貨に一瞬ある程度の影響を与えることはあっても、中長期的にそれを継続する力はなく、「一旦動いた時がチャンスで、その後戻す」という傾向を考えると、むしろトレードチャンスを増やしてくれてありがとうというくらいの気持ちです。
実際に、私が年末年始に稼いだのも「年末の流動性の低さもあって、4.5台後半から一時4.63弱まで上昇」という時に売って、それを4.5台で利確していくことで稼いのだですが、これは上で書いた「ポーランド中銀の介入(?)」より後の出来事なので、やはり持続的に4.6を超えるのは難しそうで、4.5台後半から4.6台に入れば大チャンスと言えると思います。
EUR/PLN(ユーロズロチ)の具体的なトレード戦略2021年1月最新版 損益計算方法も解説
以上の現状を踏まえると、トレード戦略としては、「急激に上がってきた時に売る」というのがやはり基本線となります。
この4.6前後という水準は、コロナショックの混乱期や、欧州危機の時期でもなかなか明確に超えきれなかった水準であり、上値としてはある程度機能すると考えられます。
【EUR/PLNチャート】

ただ、史上最高値としては4.95まで行ったことはあるので、「絶対に超えない」というものではない点は注意が必要で、そのためエントリーする時は「少なくとも5までは耐えられるくらいの資金量とポジションで行う」か、または「4.65-7あたりにロスカットを入れて短期トレードにする」といったことが重要かなと思います。
EUR/PLNという通貨ペアは、かなり珍しい組み合わせなので4.6→5に上がっていくら損なのか?とか、4.6→4.65でいくら損なのか?と思う方もいると思うので、数字を出して損益のイメージ感を説明します。
ざっくりで言うと、1万通貨で0.04動けば1万円くらいの損益というイメージで覚えてもらえれば分かりやすいかと思います。なので10万通貨で0.04動いたり、あるいは1万通貨で0.4(4.6→5の時の損失幅)動けば10万円くらいの損益になります。
何故そうなるのかを次に解説します。
まず、EUR/PLNのような、後ろの通貨ペアが円じゃない通貨ペアの損益の計算式は、
動いたレート×後ろの通貨の円換算レート×取引数量
になります。
例えば4.6でエントリーして5まで上がるというのは0.4上昇なので、ズロチを27円と仮定して、1万通貨でエントリーした場合、0.4×27×1万=10.8万円の含み損になります。上で説明した「大体10万円」というのはこれが根拠です(ポーランドズロチのレートの違いで変動しますが、大体このくらいというイメージ)
なお、この5まで耐えるのに必要資金は、この時ユーロが27×5=135円で、必要資金は135×1万÷25(レバレッジ上限25倍)=5.4万円なので、5まで耐える前提での必要資金は10.8万+5.4万=16.2万円となります。
一方、利確タイミングについては、ある程度EUR/PLNを高値圏で維持しようという意図は働くので、4.5や4.4といった節目はこれまで以上に重要となり、一度大きく上がった後にそのラインをチャレンジしたら、一旦は利確が無難かなと思っています。
なので上の4.6エントリーの例だと、例えば4.52で利確(利幅0.08)を目指すとすると、利確出来れば0.08×27×1万円=2.16万円の利益となり、それだけで16.2万円の元本に対して13%の利回りとなります。これは年利ではなく、「1回利確出来れば」というだけのものなので、悪くない利回りだと考えられます。
なお、私が普段やる0.04や0.05の利幅であれば、同じ条件で計算すると1万通貨で利幅0.04で1.08万円、利幅0.05で1.35万円の利益となります。
私自身もこのような感じで、「5まで耐える前提でポジションを持つ」というトレードをしておりますが、今のところ4.32くらいから売り上がっているポジションでも4.52まで踏みあげられた上で含み損込でプラスで推移できており、なかなか悪くない戦略だと思っています。
ノックアウトオプション×EUR/PLN(ユーロズロチ)という新しい戦略
次に、ちょっと今新しい戦略を試そうと思っているのですが、それを解説します。
それは、「ロスカットも前提に入れながらトレードしてみる」というものです。
例えば4.6でエントリー、4.65ロスカット、4.52利確という戦略を考えてみましょう。
この場合、4.65で切る場合、1万通貨だと0.05×27×1万=1.35万円の損失となり、仮に4.67だと0.07×27×1万=1.89万円の損失となります。
一方で4.52利確であれば2.16万円の利益で、損切1.35万円と比べると1.6倍の利幅になっています(0.05の損失幅VS0.08の利幅なので当たり前なのですが)
これだと勝率5分5分だと大勝利で、勝率4割であっても期待値若干プラスという感じです。
そしてこれまでの推移を見ていると、4.6まで行ってから4.65に行く確率と、4.52まで戻す確率だと、むしろ後者の方が圧倒的に高いくらいなので、このトレード戦略はかなりありなのでは・・・・?と思っています。
この戦略をやる場合、損失が1万通貨あたり1.35万円なので、自分が許容できる損失額でポジション量を調整してもらえればと思います(私だとまずはせいぜい3枚までかなという感じです)
例えば4.6で4.52利確、4.67損切としても、50%の勝率で十分ペイしますが、体感的には勝率50%は余裕である気がしており、次にチャンスが来たらこの方法でトレードして見ようかなと思っています。
そして、この短期でのロスカットを含めてのトレードという戦略であれば、絶対にノックアウトオプションを使っておくべきだと思っており、その根拠としては、
という理由があります。
ノックアウトオプションというのは、IG証券で取引できる金融商品で、FXやCFDと似たような感覚で少額の資金から、また損失もオプション料以上に絶対ならない上に、さらに税率もFXやCFDと同じ分離課税の20.315%という、「こんなものがある以上、海外FXをやる理由がないのでは・・・・」とすら思えるような、短期トレーダーにとっての神商品です。
このノックアウトオプションでトレードできる中にEUR/PLNみたいなマニアックな通貨も含まれているのですが、EUR/PLNについて、ロスカットも含めながら、レバレッジを効かせてトレードする場合には、特に後者の「リスク限定」の機能が非常に重要となります。
というのも、EUR/PLNという通貨ペアは、上でも書いたように流動性が低く、上にぶっ飛ぶ時は一気にぶっ飛ぶもので、仮に逆指値を入れていても、その通りに約定されるかは極めて怪しい通貨ペアだからです。
私のこれまでのトレードでも、実際に指値の利確注文はこれまで大体有利な方に滑って約定されてきており、これが逆指値であったら不利な方向に行くだろうな・・・・・というのは何となく想像できます。
レバレッジを効かせてトレードする場合、「想定損失金額」から逆指値を決めて入れるので、損切注文というのはある意味で「命綱」なのですが、こういう通貨ペアだと、普通はその命綱がもろく、リスキーということになります。
ですが、ノックアウトオプションであればそういうリスクはなく、はじめにノックアウト価格(損切される時の金額)を決めて、それに応じたオプション料が最初に決まり、そのオプション料が0になることはあっても、マイナスになることはない仕組みなので、損失額が絶対に想定金額に収まるという仕組みになっています。
そのため、EUR/PLNの金額がどれだけぶっ飛んでも、損失額が想定以上に膨らむということがありえず、適切な「命綱」をつけてのトレードが可能になります。
このように、かなりエッジの効いた通貨ペアについても、リスクを限定しながらトレードできるというのがノックアウトオプションの強みです。
EUR/PLNでノックアウトオプションを使えるのはIG証券だけ(ノックアウトオプションがあるのが2社しかなく、もう一つはEUR/PLNの扱いがない)なので、このトレードをやる場合は、IG証券がおすすめです。
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ズロチユーロの裁量トレードの実際の結果
この記事は1月に書いたものだったのですが、3月くらいからエントリーチャンスが出てきて、4月に実際に一部利確できたので、それについて追記します。
まず1月に入って利確して以降、エントリーチャンスがなかなか来ず、3月まで様子見してました。すると、3月上旬には4.55くらいまで上がってきていたのですが、この時はまだ「急上昇」という感じではなかったので様子を見てました。

EUR/PLNもそろそろ狙いたい感じのレートですが、日足の陽線の付き方がもう少し鋭角に上がった時を狙いたいんですよね・・・・なんというか、まだ足りない
— Yuki @FX10年戦士、ブロガー(為替研究所管理人) (@kawaselab) March 5, 2021
ただこの後の陽線は若干大きく、ここで4.58台で売りを少し入れました(確かツイートしたと思いますが、検索しても見つけられず・・・・)
その後少し下げた後に「ジワジワ上げる」という感じで、なかなかチャンスが来なかったのですが、4.6を超えた時はさすがに売っても良いだろうということで、売りを入れました。

ズロチユーロ半自動売買実績更新しました‼️
— Yuki @FX10年戦士、ブロガー(為替研究所管理人) (@kawaselab) March 20, 2021
今週も変わらずマイナススワップで、-204円の損失でした😅
ただ、4.6と普通に裁量売りで狙いたいあたりに来たので、売り増ししてます!
今は含み損込で赤字ですが、今後どうなるか割と楽しみです☺️#ズロチユーロ為替研究所https://t.co/OhJZjOGXUy
とはいえまだジワ上げの感じであり、そんなに強く売ることはできずでした(3枚だけ売ってました)
そうこうしている内に、昨年高値近辺に来たので、さすがに少し追加するかということで、1.5枚売りを追加しました。

それより上は、急上昇でもなくジワ上げで、もはや目立った上値目途もなかったので、正直怖くて売れませんでした(笑
ただ、その後急激に反落し、またEUR/PLNもスワップポイントがプラスになったので、「400-500pipsとかで利確しないで、4.5台前半までは待っていいかな」という気持ちになりました。
ズロチユーロ半自動売買実績更新しました‼️
— Yuki @FX10年戦士、ブロガー(為替研究所管理人) (@kawaselab) April 3, 2021
今週は1,265円の利益でした!・・・・え、利益!?という感じですが、ついにスワッププラスに戻りました😆
また、EUR/PLNも大きく下がり、「急上昇後の急降下」パターンに入ってきたので、割と安心感が高まってます
詳しくは👇https://t.co/OhJZjOGXUy
そのため、半自動売買の上値目途としていたようにそれなりに意味のある4.53で第一段階利確、4.52で第二段階利確指値を入れていたところ、先週は4.53の方だけ刺さり、7万円の利益が出ました。

この後は、ユーロ/ズロチは4.5の辺りが結構重要な節目となっていて、また売りポジションも4.6前後とかなり高い位置から持っているので、4.52の指値が刺さったら、一旦裁量ポジションは終わり、また次のチャンスを待とうと思っています。
このように、あまり何回もトレードチャンスが来るような通貨ペアではないですが、狙いやすい時は本当に狙いやすい通貨なので、興味があれば是非どうぞ!
このEUR/PLNの取扱いがある中で今は唯一スワップもプラスになっているIG証券は、今だと期間限定、先着限定で簡単に1.5万円まで貰えるキャンペーンもやっているので、口座開設は今すぐやるのがおすすめです(今この瞬間にトレードするというより、いつチャンスが来てもトレードできるようにしておく感じ)
口座開設は
IG証券

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