2020年07月30日 17:15

今回は、証券CFDではなんと国内シェアの約72%※も占めており、私もCFD取引ではメイン口座の一つとして使っているGMOクリック証券のCFDについて、何故そこまで人気なのか、逆に短所はないのか、といったことについて解説したいと思います。
※GMOクリック証券調べ(2019年10月~2020年3月)
GMOクリック証券のCFDは、日経平均やダウといった株価指数、金・原油・コーンといった商品CFD、米国VI等にも幅広く投資可能なので、そういった色々なものへの投資に興味がある方は是非ご覧ください。
まず単刀直入に、GMOクリック証券の長所と短所について書くと、
【長所】
【短所】
というように、何でも取引できて、さらに基本的なスペックが非常に高いというのが最大の魅力と言えます。
一方で、証拠金やロスカットルール、さらには価格調整というのが割と独特な仕組みで、これについて知らない人が戸惑うことも多いという点が短所としてあるので、この記事では、これらについても解説していこうと思います。
ただ、この「分かりづらさ」というのは、十分に克服可能なもので、取引口座としての優秀さなら群を抜いているので、是非一度使ってみてください(もちろん口座開設手数料や口座維持手数料は一切無料です)
口座開設は
GMOクリック証券(CFD)

からできます。
以下の順番で書いていきます。
取扱い銘柄が豊富
取引手数料無料、スプレッドもほぼ全てでトップ
日経平均やダウの取引単位が0.1で、少額から投資可能
マイナススワップや金利コストがない
証拠金やロスカットルールが独特
価格調整という仕組みが分かりにくい
CFDとは何か?
CFDというのは株価指数や商品(金・原油など)などにレバレッジをかけてトレードできるというもので、簡単に言えばFXの株価指数や商品版というようなものです。
CFDであれば、株価指数に対してはレバレッジ10倍、商品CFDであればレバレッジ20倍までの取引が可能なので、ETFとかでよくある「ダブル(2倍の値動き)」や「トリプル(3倍の値動き)」以上の資金効率で運用することも可能で、少額から大きな利益を狙うことができます(ただし、もちろん逆行した場合は損失になるので、ハイリスク・ハイリターンなものです)
ただ、CFDは別にレバレッジをかけなければいけないものでもなく、レバレッジ1倍とかで現物とほぼ変わらないような状態にすることも可能です。
また、CFDの特徴としては、上がると思った時に買えるのはもちろん、下がると思ったら売りから入ることもできて、その点で、相場が上がる場合も、下がる場合も利益を狙うチャンスがあるという点もあります。
このように、CFDとは、レバレッジや、売りから入れるなど、まさに「FXの株価指数や商品版」といった感じの金融商品であり、FXをやっている人がその延長線上でCFDもやっているというのはかなり多くあります(私自身もFX→CFDと範囲を広げた人でした)
GMOクリック証券のCFDシェアは7割超!どういう会社なのか?
GMOクリック証券は、証券CFDのシェアが国内の約72%、商品CFDで約65%と、圧倒的なシェアを誇ります(GMOクリック証券調べ(2019年10月~2020年3月))
このGMOクリック証券という会社は、FXトレーダーにはおなじみの「FX取引高8年連続日本一(ファイナンス・マグネイト社調査 2012年~2019年)」の会社で、東証1部上場のGMOインターネットグループの子会社です。
東証1部上場企業のグループ企業で、さらにFXでも圧倒的な知名度と人気を誇る会社なので、信頼性という点でも非常に強い会社です。
ただ、GMOクリック証券のCFDはそういう「知名度」だけではなく、実際の取引口座としても非常にスペックが高いことで人気となっております。
GMOクリック証券CFDの長所(強み)
GMOクリック証券のCFDの強みとしては、大きく
という4点があります。
まず、ぱっと分かりやすいように、日本国内でCFDの取扱いがある主要な会社の取引条件を一覧でご覧ください。
取扱い銘柄 | 取引手数料 | スプレッド | 取引単位 (日経225) | マイナススワップ、 金利コスト | 配当 | |
GMOクリック証券 | 株価指数、商品、個別株 | 無料 | 非常に狭い | 0.1 | なし※ | なし※ |
IG証券 | 株価指数、商品、個別株 | 無料 | 狭い | 1 | あり | あり |
IG証券(ノックアウトオプション) | 株価指数、商品 | 無料 | 狭い | 1 | あり | あり |
DMM CFD | 株価指数、商品 | 無料 | 狭い | 0.1 | あり | なし |
くりっく株365 | 株価指数 | 147円~ | 広め | 1 | あり | あり |
※:ETFや金、銀等発生するものもあります
このように、単純なスペックとして非常に良いのが特徴です。以下、それぞれ具体的に解説します。
【様々な銘柄に自由に投資できる!】
GMOクリック証券CFDは取扱い銘柄が豊富
GMOクリック証券では、株価指数、金や原油、銀、天然ガス、コーンなどの商品CFD、米国VI(VIX連動)、さらにはAmazonやApple、テスラ等の個別株もあります。
CFDでここまで取扱い銘柄が多い会社は非常に珍しく、この「何にでも投資できる」という点がまずGMOクリック証券の魅力です。
GMOクリック証券CFDは取引手数料無料、スプレッドもほぼ全てでトップ
GMOクリック証券のCFDは手数料が無料で、また、スプレッドもトップクラスです。
日経225 | ダウ | 金 | 原油 | |
GMOクリック証券 | 3 | 3 | 0.4 | 0.03 |
IG証券 | 7~30 | 2.4-9.8 | 0.3 | 0.06 |
IG証券(ノックアウトオプション) | 7~30 | 2.4~9.8 | 0.3 | 2.8 |
DMM CFD | 7 | 3 | 1.2 | 0.039 |
くりっく株365 | 7.8 | 9.7 | なし | なし |
※単位はpipsで、スプレッドの数値は調査時点のもの
CFDの場合、FXのように原則固定スプレッドではなく、ある程度は変動しますが、GMOクリック証券のCFDについては、大体いつ見てもこの水準近辺で推移しており、非常にスプレッドが狭くなっております。
GMOクリック証券CFDは日経平均やダウの取引単位が0.1で、少額から投資可能
GMOクリック証券の魅力は、取引単位が小さく、少額からでも投資可能という点があります。
IG証券やくりっく株365では日経225やダウについて1単位(日経はレート×100、ダウはレート×ドル円レート)で、大体200万円は超えているものですが、GMOクリック証券では、その10分の1から投資可能です。
ダウや日経を1単位持つのは、金額そのものの大きさや、ボラティリティも考えると、実はかなり大きな単位なのですが(例えば日経が1000円下げれば10万円マイナスですが、何かショックがあった時には1日で1000円くらい下げることも全然ある)、それを10分の1単位で取引出来るという点は、かなり大きなメリットと言えます。
GMOクリック証券CFDはマイナススワップや金利コストがない
GMOクリック証券では、株価指数CFDやVI、原油等では、金利調整やマイナススワップが発生しません(ただし、金や銀、ETF株式CFDなどでは発生します)
その分は価格調整である程度調整はされるのですが、「日々スワップでマイナスになる」ということがない点が見ていて気楽です(価格調整については後でもう少し詳しく説明します)
また、価格調整は売り買い同額で、そこでサヤが抜かれていない分、普通に「売りも買いもどちらもマイナススワップ」みたいなところよりは最終的に得になります。
このように、GMOクリック証券のCFDの強みとしては、大きく
という4点があります。
GMOクリック証券CFDの短所(デメリット)
では、逆にGMOクリック証券のCFDのデメリットについても解説したいと思います。大きく2つで、
という点があります。
GMOクリック証券CFDは証拠金やロスカットルールが独特
GMOクリック証券のCFDでは、ポジションを持った瞬間にロスカットレートが自動で設定されます。
例えば、今試しにダウを売ってみると、こんな感じになりました。

そして、このロスカットレートを変えたければ、証拠金を積み増す必要があります。


この積み増す金額は、大体「元々のロスカットレートから、その変更後のロスカットレートまで行った時に増える含み損の金額」とほぼ一致しており、つまり実質的にこのロスカットレートを下げる分についてはレバレッジ1倍での証拠金になっているということで、ロスカットレートを下げる場合、レバレッジもその分かかりづらくなるということです。

このように、ロスカットレートを下げるには拘束証拠金を増やさなければならないという独特な計算ルールがあります。
また、さらにこれも独特な仕組みなのですが、今の証拠金からこの拘束証拠金額と含み損の金額を引いたものが取引余力(新規にポジションを建てられる資金)になるのですが、ここで注意が必要なのは、今の証拠金-拘束証拠金-含み損の「含み損」の部分で、ロスカットレートを下げていた場合、拘束証拠金の中に含み損が既に入っている以上、含み損がダブルカウントされて、取引余力が小さくなりやすい(時にマイナスになることも)ということがあります。
これは言葉で説明するとややこしいので、図解するとこんな感じです。

このように、含み損が2重にカウントされるので、取引余力が小さくなりやすく、時によってはマイナスになることもあります。
取引余力がマイナスになっても今持っているポジションがロスカットされることはないのですが、それでも新規でポジションを建てられなくなると、せっかく下がっているのに買い増せない(あるいは上がっているのに売り増せない)ということになりかねません。
ただ実は、これについては、「含み損が2重に計上される」ことが原因なので、
含み損が大きいポジションを一旦損切→新規で同じポジションを持つ
ということをすれば解消し、これをやると
という点で、実はあまり問題はないのですが、ただ、なんとなく「一回ロスカットする」というのが精神的に嫌だという人にとっては、ここはデメリットかもしれません。
ただ、実際のところ、上で書いたように経済実態としては変わらず、税務的にはむしろ有利なので、個人的にはあまり気にせずに「ポジション持ち直し」としてやってます。
GMOクリック証券CFDは価格調整という仕組みが分かりにくい
GMOクリック証券のCFDでは、株価指数や原油等について、「価格調整」という仕組みがあります。これについては、正直分からなくてもそこまで大きな問題にはならないかと思いますが、気になる人もいると思うので解説します。
ただ、かなりややこしい話なので、読んでも分からなければ最後の結論部分以外は忘れてもらっても大丈夫です(笑
この価格調整というのは先物の限月の乗換による価格差の調整で、例えば原油だと、執筆時点で2020/9限月は40.89、2020/10限月は41.15、2020/11限月は41.43となっており、限月が先のもの程レートが高くなっております。
これは、限月が近い(=受け渡しが近い)ものほど金利や保管コストがかからずに済むことから発生するもので、この限月の乗換の際にレートが入れ替わることになります(株価指数だと配当等も影響します)
そして、例えば原油の買いポジションを持っているとして、今この瞬間に、参照する原油のレートが9月限月から10月限月に切り替わる場合、切り替えただけで40.89→41.15ドルで0.26ドル程原油価格が上がることになりますが、実態としては原油価格そのものが上がるわけではないので、この0.26ドルの上昇を取り消すように含み益を減らすのが価格調整です。
この価格調整について「価格調整期間をまたぐと含み損益が変わる」と思っている人も多いですが、実はこれは勘違いで、価格調整が起こったら、その分持っているポジションの含み損益も増減するので、結果としては価格調整の影響で含み損益は変わらないことになります。(例えば買いポジションを持っていて、価格調整でレートが上がっても、その増加分は含み益からマイナスされて、結果相殺される)
ただし、価格調整で変わったレートも、例えば限月調整で上がった場合、次の期限が近づいてくるにつれて段々レートが下がって行くことから、結果として最終的には含み損益に反映される・・・・という、なかなかややこしいものだったりします(笑
つまりまとめると、
ということで、最終的には金利や保管コスト、配当等も結果的には反映されるのですが、ただ、GMOクリック証券では、価格調整が売りと買いで同額であり、そこでサヤ抜きされていないので、その点が「買いでも売りでもどちらでもマイナススワップがかかる」というような会社と比べると、結果として有利となります。
以上のように、GMOクリック証券のCFDの欠点は、「ロスカットルールや価格調整など、独特の仕組みがあって、知らない人が面食らうことがある」という点が大きいかなと思います。
結論:GMOクリック証券CFDは非常におすすめできる会社です
以上のように、GMOクリック証券は、
【長所】
【短所】
というように、何でも取引できて、さらに基本的なスペックが非常に高いというのが最大の魅力で、一方で、証拠金やロスカットルール、さらには価格調整というのが分かりづらいというのが短所としてあります。
ただ、こうした短所は、
という点で、十分カバー可能だと考えており、その点で十分おすすめできる会社だと考えております。
興味があれば是非一度使ってみてください(もちろん口座開設手数料や口座維持手数料は一切無料です)
口座開設は
GMOクリック証券(CFD)

からできます。