2019年09月23日 19:24
※:本記事にはプロモーションを含みます。

トルコリラは政策金利が16.5%もあり、スワップポイント(FXで貰える金利相当額)が非常に高く、また将来的な経済成長からの値上がりも期待できる高金利通貨としてFXでも大人気の通貨です。
ただし、このトルコリラは、2018年8月に異常なレベルで急落したこともあるように、「ハイリスク・ハイリターン」な通貨としてよく知られています。
そこで、そもそも何故トルコリラは急落したのか、どこまで下がるのかといったこと分析し、その上でトルコリラの今後の見通しを予想し、買い時はいつか、どうやって投資すればいいのかまで書いていきたいと思います。
結論から書くと、
と考えております。

そのため、トルコリラに投資するのであれば、
といったあたりがおすすめです。
トルコリラは、レバレッジ1倍でも15%近くのスワップ利回りと、超高金利で、スワップポイントは年間2.6万円、言い換えるなら、「2.6円下がっても収支はプラス」というような通貨で、将来的な成長性も期待できることから、基本的には買い方向で考えた方が良いと思います。
ただし、後でも書くように、短期的には下落の可能性が高いと考えられるので、「今全力で買う」というよりは、「今は軽めに買っておいて、下がるのを虎視眈々と狙う」という投資の仕方が良いと思います。
なお、トルコリラの買いでおすすめなのは、
というように、取引口座として三拍子そろっていて、さらにその上、
という特徴まであるみんなのFXか、LIGHT FXがおすすめです。
この2社は、どちらも同じトレイダーズ証券という会社が運用しているFXで、スプレッド、スワップポイント、取引単位など、基本的な条件が全部同じになっているところです。
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関連記事:【利回り20%超で11円まで耐えられる想定】ループイフダンのトルコリラB50は儲かるか検証【設定・実績公開】
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それでは、トルコリラの見通しについて、以下の順番で書いていきます。
トルコリラは高い金利と長期での経済成長が魅力
トルコリラは高い政策金利が魅力!
トルコは長期的に強い経済成長が見込まれる
トルコリラは何故下がっている?長期推移を10年チャートで分析
トルコリラ下落の主なリスク要因4つ
トルコの高いインフレ率
トルコの対米関係悪化
エルドアン大統領による政策金利の利下げ圧力
世界的なリスクオフで円高・新興国通貨安となりトルコリラが下落するリスク
それでもトルコが財政破綻する可能性は高くないと考える理由
【2019年】トルコリラはどこまで下がる?短期的な見通しと、底値の予想
【2019年】トルコリラは長期的に上がる?今後10年予想
【2019年】トルコリラの野村証券、ゴールドマンサックス、エミンさんの見通し
トルコリラのおすすめの投資法
トルコリラは高い金利と長期での成長性が魅力
トルコリラは、高い金利と強い経済成長ポテンシャルの2つが大きな魅力となっております。それぞれ解説します。

トルコリラは高い政策金利が魅力!
トルコリラの特徴としては、その非常に高い金利があげられ、政策金利はなんと16.5%にもなっております。
他の高金利通貨では、南アフリカランドで6.75%、NZドルで1%、豪ドルで1%であることを考えると、非常に高い水準であることがわかります。
そのためスワップポイントも非常に高く、高いところでは1万通貨持っていれば1日73円にもなります。これはこの水準が続けば年間で2.6万円にも相当し、今18.6円程度なので、この水準が続くと、レバレッジ1倍でも収益率で換算して15%近くにもなります。また、他の考え方をすると、スワップで年間2.6万円以上ということは、トルコリラが1年後2.6円下がっても収支はトントンということで、為替がよほどの落ち方をしない限り、プラス収支をとれるという魅力もあります。
トルコは長期的に強い経済成長が見込まれる
トルコリラは名前の通りトルコの通貨なのですが、トルコという国は、ヨーロッパとアジアを繋ぐ位置に存在しているため歴史的にも重要な役割を持った国で、その主要都市であるイスタンブール(旧コンスタンティノープル)は歴史的には東ローマ帝国、オスマン帝国という超大国の首都でした。
【トルコの地理的な位置】

今ではトルコに対して「大国」というイメージを持つ人はあまりいないと思いますが、ヨーロッパとアジアを繋ぐ地理的重要性は現代でも変わらず、また、トルコは労働力人口も多いことから、「欧州の工場」として経済成長が続いており、これからも経済成長が期待されております。
以下、トルコの経済成長率のチャートを示しますが、リーマンショックの影響があった2009年を除けば、常にプラス成長で、その成長幅も大きなものとなっております。

また、人口が8,000万人、若年人口も非常に多く今後も伸びており、人口動態で見ても、非常に成長性のある国です。
こうした環境の中、トルコ政府も2023年に世界10位の経済大国となることを目指しており、先ほど書いたような人口の多さ、及び、地理的にもアジアとヨーロッパをつなぐ位置にあることから、「欧州の工場」として、海外からの企業誘致を積極的に行っており、それが功を奏して、経済成長しております。
このように、トルコはアジアとヨーロッパを繋ぐという地理的優位、増加している内需や労働力といった要因を活かして中長期的な成長が期待されている国です
トルコリラは何故下がっている?長期推移を10年チャートで分析
では、トルコリラはこれまでどういう動きをしていたのか、長期のチャートで確認してみましょう。直近10年の推移をご覧下さい。

これを見ると、
ということが分かります。
リーマンショック、欧州債務危機でトルコリラ下落
まず、2008年に起こったリーマンショックでは、ほとんどの通貨がリスクオフから円高になりましたが、トルコリラも例外ではなく、2008年後半から2009年にかけて大きく下落しました。また、その後も2010年には欧州債務危機が起こり、ヨーロッパとの経済的なつながりの強いトルコリラは、さらに下落することとなりました。
アベノミクスによる円安でトルコリラ上昇
2012年末には日本で自民党が与党となり、「アベノミクス」で金融緩和が行われる中、為替相場は全体的に円安(=外貨が高くなる)となり、トルコリラも2013年から2014年にかけては、比較的堅調に推移しました。
エルドアン大統領の利下げ圧力、チャイナショックでトルコリラ下落
しかし、2015年1月には、トルコの予想外の利下げによって、トルコリラは下落します。この利下げについては、エルドアン大統領が中央銀行に利下げ圧力をかけたための利下げであり、これについては今現在もトルコリラにとって大きなリスクとなっております。
その後、2015年7月には、中国経済に対して懸念が高まり、上海総合指数も下落し、8月には「チャイナショック」とも呼ばれる上海総合指数の大幅下落→世界株式の連鎖的な下落→為替相場での円高という流れで、トルコリラ円も大きく下落しました。
2016年は、上海総総合指数の下落やトルコのクーデター未遂でトルコリラ下落
2016年に入ると、「円高」「トルコリラ安」の両方の要因が発生し、
と、様々な要素が重なった結果、2016年は下落基調にありました。
2017年にはアメリカとの対立や、インフレからトルコリラ下落
2017年に入ると、しばらくは悪材料出尽くしで底堅い動きをしていたのですが、
ことが原因で年の後半から再び下落基調に入り、2018年も下落基調が続きました。
2018年、「トルコショック」でトルコリラは急落
2018年は、8月に「トルコショック」とも呼ばれる急落が発生しました。これは、
といったことが背景にあります。
その後、
といったことで、9月からは若干戻し、10月には20円台を回復しました。
トルコリラは2019年も対米関係悪化、エルドアン大統領の暴走で下落基調
2019年に入ると、
といった要因で再び下落基調にあり、今後どうなるか・・・・というのが現状です。
トルコリラ下落のリスク要因4つ
以上がこれまでのトルコリラの長期推移でした。今時点で残っているトルコのリスク要因としては、主に
といったあたりだと考えられます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。
トルコの高いインフレ率
トルコのインフレについては、最近は利上げの影響や原油価格の低下もあって、落ち着きを取り戻しつつあります。

2018年 9月 | 2018年 10月 | 2018年 11月 | 2018年 12月 | 2019年 1月 | 2019年 2月 |
24.52% | 25.24% | 21.62% | 20.3% | 20.35% | 19.67% |
2019年 3月 | 2019年 4月 | 2019年 5月 | 2019年 6月 | 2019年 7月 | 2019年 8月 |
19.71% | 19.5% | 18.71% | 15.72% | 16.65% | 15.01% |
ただし、政策金利は24%→19.75%→16.5%に利下げされ、エルドアン大統領は「さらなる利下げ」を言及している現状を考えると、消費者物価指数(インフレ率)はまた上昇し、それによってトルコリラ安→インフレのさらなる悪化、という悪循環に陥るリスクは依然としてあります。
エルドアン大統領の暴走(利下げ圧力含む)
エルドアン大統領はいまだに暴走リスクを抱えており、最近も
等、色々なことをしております。
このイスタンブール市長選での敗戦を考えると、今後「最後の人気取り」としてさらに暴走する可能性も否定できず、これについては今後もリスクとして残ると考えられます。
また、最近は政策金利を24%→19.75%→16.5%まで下げ、今後もさらなる利下げを狙っており、その点についても注意が必要です(次回の政策金利発表は10/24)
S400ミサイル防衛システムを巡るトルコの対米関係悪化
トルコは、S400というミサイル防衛システムをロシアから導入することを決定し、アメリカはトルコを制裁するかどうか、という状態になりました。
これについては、今時点では「最新鋭ステルス戦闘機F35のトルコへの売却中止」「トルコが対立しているキプロス(南サイド)への軍事機器の輸出制限を解除」というくらいで、明確な「制裁」までは行っておらず、トランプ大統領も「S400導入でトルコを非難しない」とは述べたものの、逆に「制裁をしない」ということが今時点で決まったわけではなく、今後も注意が必要です。
実際、9月9日には、ムニューシン財務長官がS400に購入に対して非難し、「制裁を検討している」と述べたように、アメリカとトルコの関係は微妙な関係が今でも続いております。
この背景には、中東情勢を巡って、アメリカ、ロシアが牽制を続けており、トルコとしては「アメリカと仲良くしようとすると、ロシアが怒る(シリアへ空爆し、難民がトルコに押し寄せるリスクがある)」、「そこでロシアと関係改善しようとすると、アメリカが怒る(制裁をちらつかせる)」というように、「あっちを立てればこっちが立たず」という難しい状況があり、そう簡単には改善しないものであり、今後もリスクが残ると考えられます。
世界的なリスクオフで円高・新興国通貨安となりトルコリラが下落するリスク
為替相場では、何か世界的な不況リスクが高まったり、あるいは戦争リスクが高まる等あれば、円が買われて、新興国通貨は特に売られやすいという特徴があります。
最近では、
というように、様々なリスク要因が出ており、こうしたリスク要因が実際に顕在化してくるようであれば、新興国通貨であるトルコリラは売られ、円は買われることで、トルコリラ円は大きく下がるリスクもあります。
それでもトルコが財政破綻する可能性は高くないと考える理由
このように、色々とリスク要因のあるトルコリラであり、巷では「トルコが財政破綻して、トルコリラが紙くずになる可能性もあるのでは?」と言われておりますが、これについての私の見解を書きたいと思います。
結論から言うと、もちろんリスクは0ではないが、トルコが財政破綻にまで至る可能性はあまり高くないと考えており、その最大の根拠は、「地政学上トルコが潰れると、アメリカもヨーロッパも非常に困ったことになるので、最後の一線は超えさせない」「本当に危機的な状況になれば、エルドアン大統領も大人しくなる」と考えられるためです。
まず財政破綻というのは、「国の借金を返せず、返済猶予もされない」「通貨や国債の信頼が暴落して立ち行かなくなる」といった状況で発生しますが、いずれにしても「市場から強く危ぶまれる」「救済もされず見捨てられる見通し」の両方が必要です。
その中で、後者については、トルコの地理的な位置が非常に重要で、
という点があり、本当にまずくなるまで追い詰められないし、そこまでいけば救済策も取られると考えられます。
【再掲】トルコの地図

ヨーロッパにとって防波堤として重要というのは、以下の記事が分かりやすく、
ドイツにとってむげにできないのは「300万人を超えるシリア難民の受け入れでトルコが抜きんでた役割を果たしている」(メルケル氏)ためだ。欧州には15年に数百万人規模でシリアなどから難民が押し寄せて大混乱に陥ったが、欧州連合(EU)がその後トルコと協定を結び、流入にブレーキをかけた。経済危機でトルコが不安定になれば、防波堤が崩れかねない。
出典:トルコ「経済協力重要」、独は難民抑制期待 首脳会談 日経新聞18/9/28
というように、昨年のトルコショックの後にも、ドイツがわざわざ経済協力を強化したことからも分かります。
また、アメリカにとってのトルコの重要性については、以下の記事が分かりやすく、中東情勢を考えた時に、シリア、イラク、イランと隣接しており、下手をするとロシアやイランに接近しかねないトルコを追い詰めすぎることは得策ではないと考えられます。
なぜ、トルコはアメリカに対してここまで強い態度に出ることができるのか。その最大の理由は、トルコが世界のバランス・オブ・パワー(力の均衡)の行方でキャスティング・ボートを握っていることを理解しているからである。
また、トルコ国内には、アメリカがクーデター企図の背後にいるという陰謀説が流布し、反米感情が盛り上がっていることも強硬姿勢を支えているようだ。
トルコは、アメリカのシリア内戦と過激組織「イスラム国(IS)」対策で必要不可欠な国である。どちらの問題も中東の秩序、世界経済、国際社会の安全保障環境の将来に死活的な重要性を持つ。だから、アメリカ中心の国際秩序に強い不満を持つロシアやイランなどの「リビジョニスト(現状打破)国家」が介入し、アメリカに敵対する形でシリアのアサド政権を支え、主導権を取ろうとしているのである。
一方で、アメリカはトルコ南部インジルリクの空軍基地に核兵器を配備し、中東の安全保障の重石となってきた。現在はIS攻撃、シリアの反アサド勢力支援の出撃拠点としてさらに重要性を増している。
出典:笠原俊彦 長崎県立大学教授・元毎日新聞欧州総局長
さらにエルドアン大統領も、トルコショックの後はしばらく大人しくしており、ブランソン牧師を解放したり(建前上は裁判所の決定となっていますが、実際は当然エルドアン大統領の息はかかっているはず)、「利上げは反対だが、中央銀行がやるなら仕方ない」と発言したりと、本当に追いつめられると大人しくなることを考えると、やはり「最後の一線を越えてトルコが財政破綻まで追い詰められる」という可能性は、そこまで高くないと考えております。
【2019年】トルコリラはどこまで下がる?短期的な見通しと、底値の予想
それでは、その上でトルコリラが今後どうなるか、短期的な見通しと、底値を予想したいと思います。結論から言うと、短期的には下落の可能性が高いと予想しており、2019年内に15円台にはなると予想しております(USD/TRYで7前後、という予想ですが、円高がどこまで進むかによってトルコリラ円ではレンジがぶれると思っております)
まず、短期的には、トルコリラを取り巻く環境は、
※ 出典:エミン・ユルマズさんの2019/8/14の記事
というように、下落材料の方が目立つところで、基本的には下落を予想しております。
2019年に入ってから、エルドアン大統領の「暴走」はまた激しくなっている一方で、アメリカの利上げの停止&利下げ方向への転換、さらにはトルコ中銀の買い支え等もあって、トルコリラはそこまで大きな下落はしておりませんでした。
ただし、最近は、そうした「トルコリラの底堅さ」も徐々に限界に来ており、チャートで見ても、上昇チャネルを下抜けし、下落方向に向かってきております。
【トルコリラ円 日足チャート】

【ドル/トルコリラ 日足チャート】

クロス円で見ると、最近は米中対立の緩和見通しからリスクオンになり、円安傾向にあるため横ばいに見えますが、ドルストレートで見た時には、トルコリラは下落(USD/TRYでは上昇)傾向にあります。
また、トルコの外貨準備高も2019年に入ってから減少傾向にあり、直近5年で最低水準になった「トルコショック」のあった8月の水準にも近づいてきております。

CEICトルコ外貨準備高推移データ
そして、サウジアラビアの石油施設への攻撃・中東情勢の悪化から石油価格は上がりやすく、そうなると外貨が必要になることを考えると、「買い支え」も限界に近いと考え、トルコリラについては下落方向で予想します。
ただし、今のトルコリラの下落要因は、大部分が「エルドアン大統領の暴走」によるもので、そこが大人しくなれば一旦は底打ちすると考えております。
エルドアン大統領としても、トルコリラ安やインフレはかなり恐れており、昨年のトルコショックの後はしばらく「おとなしく」していたことを考えると、再び大きな下落があった場合には、またもう一度一旦大人しくする可能性が高いと見ております。
そのトルコリラの「底値」としては、短期的には昨年のトルコショックのあった時にもかなり強く意識された「ドル/トルコリラ7.1」のラインだと考えられます。
これは、ゴールドマンサックスが「ドル/トルコリラが7.1まで下落すれば、トルコの銀行の余剰資本が大幅に焼失する可能性がある」としたレートであり、昨年のトルコショックの時も、かなり強く意識されたレートでした。
参考:ロイター 2018/8/8
今回も、一旦はここが強く意識されると考えられ、この時ドル円が108円なら15.2円、仮に100円まで下がれば14.1円、逆に110円まで戻していたら15.5円なので、おそらく15円台までは下落するだろうと予想しております。
【2019年】トルコリラは長期的に上がる?今後10年予想
トルコという国が、アジアとヨーロッパをつなぐ地理的に非常に重要な位置にある国であり、人口も増加傾向にあり、今後も経済成長が期待されている、というのは、一番はじめに書いた通りで、長期的にはその経済成長に従って、トルコリラも今のような「異常な安値」からは脱却し、少なくとも昨年まであった30円くらいまでは戻すと考えております。
ただし、トルコリラの当面の予想としては、しばらくはここ数年と同様、基本的には下落基調ながら、下がりすぎた後に一時的に戻し、また下がる・・・という展開が続くと予想しております。
とはいえ、「エルドアン大統領にとっても、欧米にとっても、トルコを本当に破綻に追い込むことは避けたい」と考えていること、さらに「トルコリラが安くなりすぎると、実態経済にも悪影響を与える」ということを合わせて考えると、2018年にはドル/トルコリラ7が強く意識されたように、どこかに底値はあり、そこまでいけば上がるポイントがあると考えられます。
この底値について、「やはり7なのでは?」と考える見方もありますが、個人的にはトルコがインフレ国であり、何もしなくても通貨価値は目減りしていくということを考えると、中長期的な目線で見ると厳しいと考えており、もう少し上(トルコリラにとっては安くなる)と考えております。
それがどこかを予想するのは難しいですが、ただ、間違いなくドル/トルコリラ10という大台は確実に強く意識されると考えられ、その時ドル円が100円ならトルコリラは10円、90円だとしても9円くらいなので、その辺りが底値と考えております。
また、エルドアン大統領やAKP自体も、イスタンブールでの市長選での敗北が象徴しているように、最近は国民からの人気が低下しており、中長期で見た場合には、大統領交代からの改革期待での上げ、ということも期待できると思っております。
よって、長期的に考えるのであれば、10円割れくらいではロスカットされない水準で持って、スワップを貰うことでロスカットラインを少しずつ下げていき、最終的にはある程度上げたところで利確、という戦略で考えるのが良いと思っております。
【2019年】トルコリラの見通し一覧 | 野村証券、ゴールドマンサックス、エミンさん
以上が私のトルコリラの見通し予想でしたが、「トルコリラに対して、専門家はどう予想しているのか」という観点から、野村證券、ゴールドマンサックス、トルコ出身の人気エコノミストであるエミン・ユルマズさんの最新の予想をまとめます。
野村証券のトルコリラの見通し
野村証券は、トルコリラに対してどちらかというとネガティブに予想しており、対円レンジとして、17円~19.4円と予想しております。
向こう1年間のトルコリラの対円相場レンジを1トルコリラ=17.0~19.4円と予想します。
野村証券マーケットアウトルック
ゴールドマンサックスのトルコリラの見通し
ゴールドマンサックスは、5月にはトルコリラのレートについて、年末には7.0になると予想しておりました。
Goldman Sachs, Societe Generale and others predicted it would slide toward 6.6 and even 7 by year end.
The Daily Star2019/8/7
エミン・ユルマズさんのトルコリラの見通し
トルコ出身の有名エコノミストであるエミン・ユルマズさんは、トルコリラについて、「慎重なスタンスを維持」とされています。
S-400ミサイルの第二バッテリーも、週末、ロシアから届いており、こちらもネガティブニュースとして影響した可能性があります。10月から観光シーズンが終わり、トルコの外貨需要が再び高まります。また、冬に向かってエネルギー需要も増加します。
中東における地政学リスクの高まりも考慮して、引き続き、トルコリラについては慎重なスタンスを維持しています。
米国との関係改善でトルコリラは底堅い!解散総選挙と追加利下げがリスク要因に…
トルコリラのおすすめの投資法
以上を踏まえて、トルコリラに投資する場合、どういう方法がおすすめか説明します。
結論から言うと、
という感じです。

トルコリラの買いはレバレッジ2倍以内(想定利回り30%程度)
上でも書いたように、トルコリラは1年以内に15円台まで落ちる可能性が高く、また、最大9円くらいまで落ちる可能性もあると見ております。
現在のトルコリラのレートは18.7円くらいですが、レバレッジ5倍なら15円台でロスカット、3倍でも12.8円前後でロスカットされ、2倍であれば9円台まで耐えることができるので、長期投資で考えるのであれば、レバレッジ2倍くらいがおすすめです。
【参考:レバレッジ倍率ごとのロスカットレート】
レバレッジ | 1倍 | 2倍 | 3倍 | 4倍 | 5倍 | 10倍 | 20倍 |
買い | 0 | 9.75 | 13 | 14.63 | 15.6 | 17.55 | 18.53 |
トルコリラというと、「トルコリラのスワップだけで生活できるのでは?」という人もたまにおりますが、上で書いたようにトルコリラという通貨は、「ハイリスク・ハイリターン」な通貨なので、それ一本に頼るのはおすすめしません。
ですが、今のスワップ利回りがレバレッジ1倍でも15%くらいあるので、レバレッジ2倍でもスワップ利回り30%くらいは期待出来て、これは40万円の元手で、月1万円くらいの収入(年間12万円)になるので、まずはこのくらいを目安に、自分の取れるリスクと、欲しいリターンを考えて調整してくのが良いと思います。
なお、取引するFX会社については、トルコリラを扱っているFX業者は色々とありますが、トルコリラのスワップポイント投資をするのであれば、みんなのFXか、LIGHT FXがおすすめです。
その理由としては、
というように、取引口座として三拍子そろっていて、さらにその上、
というのがあります。
そのため、これからトルコリラのスワップポイント投資をはじめる場合、まずみんなのFXかLIGHT FXがおすすめです。
ちなみに、この2社は、どちらも同じトレイダーズ証券という会社が運用しているFXで、スプレッド、スワップポイント、取引単位など、基本的な条件が全部同じになっているところです。
トルコリラのような新興国通貨のポジションは、去年の8月のように一時的に急落する可能性もあり、他のポジションと同じ会社で取引をすると、何かが起こったときに一瞬下落して全部まとめてロスカットというリスクがあり、また、どの通貨で利益が出てどの通貨で損失が出ているのかの損益管理も面倒になるため、これからトルコリラへの投資をはじめる場合、今使っていない口座をトルコリラ専用口座にするのがおすすめで、その点同じスペックの会社が2つあるのは、大変ありがたい状況となっております。
また、みんなのFX、Light FXの両方とも、当サイトからの申し込み限定で、通常のキャッシュバックに加えて、3,000円の特別キャッシュバックも貰うことができるので、口座開設をしたい場合、当サイトから申し込みするとお得です。
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自動売買でゆったりと買い下がる(実績利回り20%程度)
自動売買のループイフダンができるアイネット証券では、執筆時現在トルコリラのスワップポイントが90円で、FX業界全体でもトップクラスのスワップポイントになっております。
また、ここでは、1,000通貨単位での取引も可能なため、広い範囲にゆったりと自動売買を仕掛けることも可能です。
私は、50銭ごとに買いを入れて、50銭上がったら売る、B50という戦略でトレードしているのですが、これでやると、
という戦略で、なかなか面白いと思っているので、興味があれば是非ご覧ください。
関連記事:【設定・実績公開】ループイフダンのトルコリラB50は儲かるか検証
トルコリラについては、「下がった時にも大丈夫」というように設定する必要がありますが、11円までなら耐えることができて、その中で上下する分には利益が積み重なる自動売買は、なかなかありな戦略ではないかと思っております(もっと下落に耐えられるように設定するのももちろんありです)
ループイフダンは、初心者でも簡単に設定できて、かつ、手数料(スプレッド)が安く、スワップポイントも高いことから、自動売買の中でも非常に人気が高いところなので、もし興味があれば、是非どうぞ。(もちろん、口座開設や口座維持手数料は一切無料で、また、自動売買であるループイフダンにも手数料はかかりません)
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