2020年03月09日 14:48

今回は、最近の相場が新型コロナウィルスによって左右される中で、週末にポジションを持ち越すこと(例えば日経平均を買ってそのまま週末を迎える等)のリスクと、そのリスクをどうやって抑えるのかということについて解説したいと思います。
この週末リスクについて、何も知らなければ、「ちゃんと逆指値で損切り注文を入れていたのに、そこで約定されずとんでもない損失になってしまった!」という事態に陥ったり、最悪「ロスカットされても証拠金が足りず、追証が求められた!」となる可能性すらあるので、それに備えるために是非ご覧ください。
FXやCFDでは週末持ち越すと、「窓開け」というリスクがある
FXやCFDでは、土日は市場が閉まっているため取引ができません。
そのため、週末に出た材料については、週明け開始と同時に相場に一気に織り込まれることになり、週末のレートと、週明けのレートに大きな乖離が出ることがあり、これを「窓開け」と言います。
最近だと、2/24(月)に大きめの窓開けがあったので、そのチャートをご覧ください。
【日経平均 時間足】

【NYダウ 時間足】

このように、週末のレートから300pips近く急落して週明けスタートとなりました。
この背景には、
等がありますが、特に前者のように土日に急に悪材料が出た場合は、相場が開いていないので対応しようがありません。
そして、この窓開けの恐ろしいところは、例えば日経平均について、23,000でロスカット注文を入れていたとしても、その注文は執行されることなく、22,900までいきなり飛ぶということです。
今回の窓開けは約300円飛んでいたので、最悪の場合「想定していたものより300円も悪いレートで損切された」ということになりかねず、そうなった場合は、想定以上の損失が出て資産が吹っ飛んだり、最悪ロスカットしても証拠金が足りず追証(追加入金が必要な状態)となってしまうリスクもあります。
このように窓開けというのはかなり恐ろしいものなのですが、今のこの「コロナ相場」では、その恐ろしさは特に大きなものとなっていると考えられます。
新型コロナウィルス相場の中で、実際週末にどんなことが起こった?
では、最近の週末にどのようなことが起こったか振り返ってみましょう。
・・・・振り返るとなかなかとてつもないなあと改めて思いました(特に韓国やイタリアの感染者数は急増したなあと思ってましたが、数字で見ると改めて異常な増え方でした)
3/7、3/8については、明日の相場がどうなるかは明日になってみないと分からないのでまだ何とも言えませんが、サンデーダウと呼ばれる、IG証券が出しているレートによると、25,800→25,300と、500ドル以上急落しており、週明けは窓開けの可能性が高そうと見ております。
サンデーダウは25300前後まで落ちてますねえ・・・・ pic.twitter.com/fSmg55tyvo
— Yuki @FX10年戦士、ブロガー(為替研究所管理人) (@kawaselab) March 8, 2020
【3/9追記】案の定とんでもない窓開けになりました・・・・・
【日経平均 時間足]】

【ダウ時間足】

窓開けで700pips近くの下落、為替相場もドル円がいきなり1円近くの窓開けしてスタートという、大惨事でした・・・・
やはり今のような環境では、土日の間にとんでもないことが起こる可能性も十分あり、週末リスクというのは、今まで以上に意識する必要があるのではないかと思います。
週末リスクを抑える方法は2つ
では、この週末リスクをどうやって抑えるのか、次に見てみましょう。
結論的には、
というのが重要かなと思っております。
それぞれ説明します。
ロスカットまでかなり余裕を持ったポジションだけを持ち越す
まず窓開けといっても、例えば日経平均やダウで2,000、3,000と下落する可能性は、さすがに高くないと考えられます(ダウだと1日の下落は1,190ドルが史上最大。なおつい最近の2/27に更新されました)
また、為替の世界では2019年年初にあった「フラッシュクラッシュ」でも、ドル円は109円弱から4円程度の下落、豪ドルも76円から5円程度の下落というくらい(FX会社によってはもっと下落したレートが提示されたところもあったようですが・・・・)なので、さすがにドル円が10円、20円窓開けする可能性はあまり考えづらいと思います。
そのため、「かなり余裕のあるポジション」だけ持ち越すというのが一つの方法です。
例えば私のポジションだと、
というように、「さすがにこれでロスカットされたらほぼ誰も助からないかな・・・・」というレベルで余裕を見て、ゆっくりとポジションを持つようにしてます。
このように、相場が多少急変したところで余裕なポジションだけ持つようにするというのが一つの方法としてあります。
ただ、とはいえ、こういう「超ゆったりポジション」は、ある程度資金を入れないと利益額が小さくなってしまうので、そうではなく、普通のトレードで週末にポジションを持ち越したい!という人もいると思います(例えば、ダウや日経で500pips逆行では損切したいとか、ドル円で1円逆行で損切したいというレベル)
そういう人にとっておすすめなのが、次の方法です。
窓開けても大丈夫なノックアウトオプションやノースリッページ注文を活用する
もう一つは、ノックアウトオプションやノースリッページ注文という、絶対に指定したレートではロスカットされるものでトレードするということです。
あまり聞きなれない人もいるかと思いますが、このノックアウトオプションとノースリッページ注文というのは、どちらもIG証券が提供しているサービスで、
で、どちらにしても、「窓開けがあろうと、相場急変があろうと、絶対に指定したレートでは損切できるので、安心してポジションを持つことができる」という特徴のあるものです。
この2つって何が違うの?と思われるかもしれないので、ざっくりと比較表を作ると、以下のような感じです。
ノックアウトオプション | ノースリッページ注文 | |
商品 | ノックアウトオプションという商品 | FX、CFDの注文方法の1つ |
取引出来るもの | 為替、株価指数、金等なんでも | 為替、株価指数、金等なんでも |
損切り | 絶対できる | 絶対できる |
窓開け | 対応 | 対応 |
スリッページ | なし | なし |
必要資金(オプション料) | FXやCFDより少額から可能 | FX、CFDに準じる |
税率 | 20.315%分離課税 | 20.315%分離課税 |
手数料 | 無料(ノックアウトされた時のみわずかな手数料が発生) | 無料(逆指値が約定された時のみ発生(維持証拠金額の約0.2%程度)) |
スプレッド | FXやCFDよりは広い | FX、CFDに準じる狭いスプレッド |
ポジション保有期限 | 1年以内 | 無期限 |
このように、
という感じで使い分けると良いかと思います。
また、IG証券のスプレッドは、FXやCFD全体の中でも狭い方であり、短期トレードで重要な取引コストの面からもおすすめできます。
【FX会社スプレッド比較】
会社名 | スキャル 歓迎宣言 | ドル 円 | ユーロ 円 | ポンド 円 | 豪ドル 円 |
IG証券(FX) | × | 0.2 | 0.5 | 1 | 0.7 |
IG証券(ノックアウトオプション) | ○ | 0.6 | 1.1 | 2 | 1.3 |
セントラル短資FX | ○ | 0.2 | 0.4 | 0.9 | 0.5 |
みんなのFX | × | 0.2 | 0.4 | 0.8 | 0.6 |
LIGHT FX | × | 0.2 | 0.4 | 0.8 | 0.6 |
アイネット証券 | × | 2 | 3 | 5 | 4 |
DMM FX | × | 0.2 | 0.5 | 1 | 0.7 |
FXプライムbyGMO | ○ | 0.3 | 0.6 | 1.1 | 0.9 |
外為オンライン(店頭) | × | 1 | 2 | 3 | 3 |
外為オンライン(くりっく365) | × | 変動 | 変動 | 変動 | 変動 |
マネーパートナーズ | × | 0.3 | 0.4 | 0.9 | 0.6 |
GMOクリック証券【FXネオ】 | × | 0.2 | 0.5 | 1 | 0.7 |
※ 単位は銭、特に表記がないものは原則固定。ただしFXプライムbyGMOは例外あり、1回の取引で50万通貨以下の場合
【CFD会社スプレッド比較】
日経 | ダウ | |
IG証券(CFD) | 7 | 1.6 |
IG証券(ノックアウトオプション) | 7-30 | 1.6-9.8 |
GMOクリック証券【CFD】 | 5前後 | 2-3 |
DMM CFD | 7 | 3 |
このように、
という点で、週末にポジションを持ち越すときは、IG証券を使うのがおすすめです。
IG証券については、今は期間限定で非常にお得な口座開設キャンペーンをやっており、具体的には先着150名限定で、最大6万円、初回取引するだけでも5,000円ものキャッシュバックで、CFDを他社で取引している場合は取引報告書送付でさらに1万円貰える、はっきり言って破格のキャンペーンなので、口座開設をするなら、今がおすすめです(先着150名なので、終わってたらすみません・・・・)
口座開設は
IG証券

からできます。
なお、ノックアウトオプションについての詳しい使い方やメリット、デメリット、やり方の画像付きの解説は、下の記事で詳しく書いてあるので、興味があればこちらの記事もご覧ください。
ノックアウトオプション(IG証券)の取引方法と攻略のコツ
また、ノースリッページ注文については、やり方は非常に簡単で、持っているポジションの逆指値を指定する時に、「ノースリッページ注文」と指定するだけで、具体的に言えば以下のようにやります。


このように、逆指値注文のやり方として、ノースリッページ注文と選べば、それだけでOKです。
ちなみにこのノースリッページ注文、FXではなくCFDでも使えます。
【ダウのノースリッページ注文 取引画面】

※IG証券のCFDでダウは「ウォール街株価指数」という名前になってます
このように、非常に簡単に設定できるので、興味があれば是非やってみてください。
口座開設は
IG証券

からできます。
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