2020年05月03日 20:23

アイネット証券で豪ドル/NZドルが導入されて以来、ずっとここで豪ドル/NZドルの自動売買しているのですが、最近気になることがありました。
それは、「なんか最近豪ドル/NZドルのマイナススワップ、重くなってない?」ということでした。
実際スワップポイントの推移を見ていると、3月中は-10円くらいまでだったのが、3月末から4月にかけて多い時は-60円というように、急激にマイナススワップポイントが増えていることが分かります。
【3月の推移】

【4月の推移】

このことは読者の方からも多く質問される点であり、自分でも気になっていたので、今回は以前も取材させて頂いたアイネット証券のカスタマーサポート部の照沼様にメールで取材を敢行したところ、ご回答を頂けたので、今回はそれについて記事を書きたいと思います。

(写真は昨年取材に行った当時のもの)
実は取材させて頂いたのが4/15で、この後進展があったので若干古くなってしまった所もありますが(笑)、今回の取材では、
といった、FX全般についても勉強になるようなお話や、
といった話も聞けたので、是非ご一読ください!
以下の順番で書いていきます。
最近アイネット証券で豪ドル/NZドルのマイナススワップが悪くなった理由は?
今後スワップポイントはどうなるか?
最近のコロナショック相場でループイフダンはどうか?
最近アイネット証券で豪ドル/NZドルのマイナススワップが悪くなった理由は?
-ご無沙汰しております。為替研究所のYukiです。今回お伺いさせて頂きたいのは、豪ドル/NZドルという通貨ペアのマイナススワップポイントについてです。最近(※取材日は4/15)買いのスワップが悪くなっておりますが、何故そうなっているのでしょうか?
照沼様「豪ドル/NZドルのマイナススワップが悪化していることは当社も認識しており、投資家の皆様からも色々とご意見いただいており、そのお声についても全て確認させて頂いております。
何故スワップポイントが悪化しているかについて言うと、端的に言えば短期金融市場の混乱が原因で、カバー先からのレートが悪化しているため、どうしてもお客様に提示できるスワップポイントのレートも悪化してしまうというのが原因です」
-なるほど。やっぱりそうなんですね。実は、他社のディーラーさんからも、短期金融市場の混乱の話は伺っており、「豪ドルやNZドル、南アフリカランドですらマイナスで提示されることもある」というような話は聞いております。
ただ、読者の方から「オーストラリアもニュージーランドも政策金利が同じになったのに、そんなに差が出ることなんてあるんですか?」という質問を受けることがあるのですが、政策金利とスワップの関係について、もう少し詳しく教えて頂いてもよろしいでしょうか?
照沼様「はい。政策金利はスワップポイントにとっての「1つの目安」にはなりますが、スワップポイントの直接の参照先はそこではなく、実際にはFX会社からさらに先のカバー先金融機関が出してくるレートが、スワップポイントの源泉となっているので、その金融機関のレートが基準となります。
これまでのような安定した相場であれば、金融機関の提示するレートも概ね政策金利に連動した形になっていたので、「政策金利とスワップポイントの関係」が分かりやすかったのですが、今のような相場環境だと、そこに乖離が出てきております。」
-私の理解だと、スワップポイントの提示については、ざっくりと図解すると以下のようなものという認識でしたが、こんな感じでしょうか?

このように、お客さんからの注文の買いと売りを相殺して、カバー先に流し、そのカバー先から提示されたスワップがトレーダーへのスワップの源資という認識でした。もちろん、カバー先は1社とかではなく、複数の金融機関で条件が良いところを選ばれているとは思いますが、基本的にはこのような認識でよろしいでしょうか?」
照沼様「基本的にはご認識の通りで、カバー先からの提示レートがお客様に提示できるスワップポイントの源資であるというのは、おっしゃる通りです。
そして、カバー先の金融機関も、同じように顧客からの注文の相殺(マリー)とその上で残った部分のカバーをそれこそ世界中の金融機関同士で行っていき、最終的には短期金利と近い水準のスワップに落ち着くのが一般的です。
ただし、今のように金融市場が大きく混乱している時は、どこの金融機関にとっても「ポジションを持つこと自体のリスクが高い」ことになるため、そのリスクの代償として、スプレッドを広くしたり、スワップポイントの売り買いの差額(スワップポイントスプレッド)を広くしてリスクに見合ったリターンを要求されるようになり、その結果、こういう環境ではどうしても提示できるスワップポイントが悪くなってしまうというのは、どこのFX会社も共通の点かと思います。
ただ、当社は、1点この図と違うところがあります」
-それはどちらでしょうか?
照沼様「この図では、お客様からの買い注文と売り注文を相殺(マリー)し、残った部分を金融機関に流している(カバー)ことになっておりますが、当社はマリーを行わず、100%カバー取引を行うようにしているので、以下のようなイメージになります。

このように、当社は100%カバー注文に流すようにしております」
-100%カバーだったんですね!それだと、確かに他のFX会社以上にカバー先からの提示レートの影響をもろに受けやすくなり、他社より悪くなってしまうこともありそうですね・・・・
ただ、FX会社のビジネスモデルは、この「マリー」でスプレッド・スワップスプレッドを100%利益にできる部分が一番の利益の源泉という認識だったので、マリーもせずに100%カバーというのはかなり驚きでした。何故このようにされているのでしょうか?
照沼様「それはとにかくお客様との利害相反を避けたいという思いが根底にあります。
カバーの前にマリーを入れるようにすると、どうしてもそこの処理に人手やマシンパワーが割かれることになり、100%カバーというのが難しくなります。実際、他社さんだとマリーした後でも100%カバーではないところが多くあります。
ただ、これをやると、お客様との間で反対のポジションを持つ、言い換えれば、お客様の損が当社の利益、当社の損がお客様の利益となる関係となってしまい、こういう事態は避けたいと考えてこのような仕組みにしております」
-なるほど。マリーもしないで100%カバーに出すというのは徹底してますね!正直、個人的にこれが本日一番の驚きでした(笑
今後アイネット証券の豪ドル/NZドルのスワップポイントはどうなるか?
-スワップポイントの仕組みや、御社の方針がよく分かりました。では、今後のスワップポイントの見通しはいかがでしょうか・・・・・?
照沼様「今回のマイナススワップについては、短期金融市場の混乱を原因として、カバー先からの提示レートが悪化したことが最大の要因なので、やはり市場の混乱がどうなるか、という点が一つポイントかと思います。
状況が状況なので、具体的にいつといったお話はできませんが、過去の事象ですと、このようなスワップポイントの変動は一時的なもので、金融市場の安定とともにカバー先のスワップポイントも安定してくるかと考えており、その際には、またご満足いただけるスワップポイントの提供ができるかと思います。
また、最近はこの豪ドル/NZドルについてのスワップポイントの要望も多く頂いていることから、当社としてもやはり少しでもお客様に満足いただけるようにするという方針のもと、できるだけマイナススワップを抑えようと考えており、4/15の火曜日から10円程マイナススワップ幅を少なくしました。
この新型コロナウィルスがどうなるか、いまだに見通しは見えづらいですが、そうした中でもできるだけ皆様にご満足いただけるように努力いたしますので、何かご要望等ありましたら、いつでもご連絡頂ければと思います」
-あ、ほんとですね!これは大変ありがたいです!

取材後追記:記事を書くために見ると、さらにスワップは改善され、プラスに戻してました!

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最近のコロナショック相場でループイフダンはどうか?
-ちなみに、今回のコロナショックで豪ドル/NZドルのマイナススワップについて不満の声も)聞きますが、その一方で自分のポジションを見ると、マイナススワップがあっても十分お釣りが来るくらいにループイフダンが働きまくって、正直かなり利益が出ているのですが、実際皆様はどんな感じなんでしょうか・・・・?
照沼様「そうですね。今回のコロナショックはボラティリティも大きく、また、豪ドル/NZドルだと最近は少しずつ戻す方向で動いているので、このボラティリティを利用して大きく稼がれた方も少なからずおられます。
-やっぱりそうなんですね。ちなみに、豪ドル/NZドルという通貨ペアだとどうでしょうか?
照沼様「実は、豪ドル/NZドルについて言うと、少し面白い傾向があり、2020年に入ってからは、スワップポイントの買いと売りでのプラスマイナスが逆転した影響もあってか、売りで入られる方や、さらには両建てされた方も増えておられました。
実際、スワップが逆転した2020年1月9日以前と、それ以降で、豪ドル/NZドルについては、
の割合で言うと、以下のようになっております。

売りが増えたのは、
といったことも考えられます。
また、両建て取引をおすすめする事は出来ませんが、長期でレンジ形成しやすいという通貨ペアの特徴から、両建てによって「上がっても下がっても相場が動けば利益が出る」という状態にしたいという方も増えてきたのかもしれません」」
-これは面白い傾向ですね!私も、豪ドル/NZドルについては、今年に入ってからは両建て自動売買+サポートでの裁量ポジションでやるグルトレという戦略をメインでやっており、まさに御社のループイフダンを両建て口座として使っておりました。
照沼様「ありがとうございます(笑
自動売買だと、こういう相場の動きが大きい時は、ロスカットされなければ確定利益は伸びるので、今のような相場をチャンスと捉えて、このように工夫されている方が多い印象です」
-確かに、こういう相場は大きなチャンスでもあり、このコロナショックも一過性とは思えないので、まだ色々とチャンスはありそうですね!今回はお忙しい中ありがとうございました。
以上が取材の内容でした。
豪ドル/NZドルのスワップポイントが悪化したのは、短期金融市場の混乱が原因だったようで、その影響はやはり短期的で、今はプラスに戻しておりました。
また、このコロナショックを利用して大きく稼いでいる人も多いという点も興味深く、今後も「経済再開がどうなるか」「コロナの第二波が来るのか」や、他にも「原油価格」「米大統領選」等、今年は相場が動きまくる材料が大量にあるので、自動売買で大きく稼ぐチャンスもかなりありそうです。
私も豪ドル/NZドルについては、ハイリスク版とローリスク版、さらに少し前まではグルトレもやっておりますが、どの戦略もこのコロナショックで大きく利益を出してくれました。
【利回り40%】ループイフダン豪ドル/NZドルおすすめ設定と実績をブログで公開
【安全設計で利回り10%】ループイフダンのおすすめ設定・実績と考え方を解説
【新設定】豪ドル/NZドルの買いグルトレを公開運用【約30万円から可能】
このように、自動売買の世界では「ピンチはチャンス」であり、コロナショックのような事態でも、逆に大きく利益をあげることも可能なので、興味があれば是非どうぞ。
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口座開設は、
アイネット証券

からできます。